この湾---『天橋立』より西側---は阿蘇海というそうです。『なんでこないなところが阿蘇なんじゃろ?』とはやっぱり先頭のジークです。
きのうは気が付かなかったのですが、阿蘇海の廻りには自転車道が整備されつつあるようです。ホテルから傘松公園へ上るカーブルカー乗り場まで、湾に沿って自転車道を行きます。
公園まではどうやら自転車で上れる道もあるようなのですが、軟弱ジオポタは激坂上りはパス。
ということでリフト乗り場へ向かいます。一人乗りのゆっくりとしたリフトにまたがり、ちょっとふりむけば昨日までのルートと『天橋立』が見えてきます。
すぐとなりにカーブルカーも走っていますが、すばらしいこの季節はリフトがいいですね。
一人乗りのゆっくりとしたリフトにまたがり、ちょっとふりむけば昨日走ったルートと天橋立が見えてきます。
あっという間に傘松公園に到着。
どれどれと、みんな逆さになって天橋立を見てみます。
有名な『股覗き』って、そうして見ると、天橋立が天に上る羽衣のように見えるんだって・・・
『え〜。わしにはそうは見えんがの〜』 とは想像力がないサイダーでした。
五月らしく、ここではきれいなシバザクラが咲いていました。
リフトで下山というときに、『あれ〜、切符がないなあ〜』とは、やっぱり我らが無くしもの大王のジーク!
下山したら天橋立を渡ります。天橋立はこんな松林が延々と続きます。
天橋立は宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる全長3.6kmの湾口砂州です。松林の外側がどんなふうになっているのか見てみました。
そこはほとんどビーチのようなところで、実際、夏には泳げるそうです。ここでのんびりひなたぼっこ休憩。しかしその時、突然の砂嵐! 今日は風が強いね
左から、かっとびジーク、しんがり役のチューボー、今回の企て人ナオボー、新調サングラスのサリーナ、今日は帽子のケンボーズ、カメラは迷走名人サイダーでした。
途中には冷たい名水も湧き出ていて、みんなボトルいっぱいに汲みました。
海のまん中なのになんで真水が出るんだろうね?
天橋立の南の端にあるのが廻旋橋。この橋は船が通る際に90度旋回するという珍しい造りで、元は手動でしたが、通過する大型船舶が多くなり、1960年(昭和35年)から電動になったそうです。
残念ながらこの時はちょうど旋回を終えたところで、写真は通常の状態のものです。
廻旋橋のすぐ先にあるのは『三人寄れば文殊の知恵』の文殊さん、智恩寺。
毎年7月に行われる『出船祭』では、廻旋橋で暴れていた龍が海上浮舞台へと移動する中、それを鎮めるため小舟に乗った文殊菩薩が、たくさんの灯明で照らされた海を渡って行きます。これはなかなか幻想的です。
天橋立を後にし、宮津湾を廻って栗田(くんだ)半島へ入って行きます。対岸は宮津湾を隔てて天橋立方面です。
ここに来てだんだん風が強くなってきました。
追い風に乗り、すばらしい景色の中を快調に飛ばすサリーナ、ケンボーズ。
『あれが天橋立なんだね~、ここから見ても長いな~。』
湾ではウィンド・サーフィンを楽しむ人々の姿が。
『ものすごいスピードですべってゆくね~』
ちょっとまった、今追い風ってことは・・・
ここでひとまず、天橋立をバックに全員集合の記念写真を。
栗田半島をぐるりと一周する予定でしたが、帰りは向い風になるということで予定変更。ショートカットして半島を横切り、栗田湾へ向かうことにしました。
道は山の中へと向かいますが、景色はまずまずで上りはそうきつくはありません。あっという間に栗田湾に出ました。よかった〜
栗田湾の海岸でひと休みです。
空には鯉のぼりが泳ぎ、海は静かであくまで澄み渡っています。ここは時間が止まったような、のどかなところでした。
『おなかすいたね〜、そろそろお昼にしましょう。』 ということで、舟の手入れをしていた漁師さんに訪ねてみると、この先にレストランがあるとのこと。
国道に入ってまもなくの『双子岩』というお店。ここの荒煮定食はボリュウム一杯でリーズナブルなお値段。全員満腹、満足、と午後の部へ向けて出発。
しかし風は強まり、向い風となってきました。北近畿タンゴ鉄道の丹後由良駅に到着。ここから30kmほどはエスケープできません。帰りの電車の時間は決まっています。
きのうから足の調子がおかしいナオボーと、やや体調不良のチューボー、もう一つ自信が?というケンボーズはここから輪行することにしました。
『福知山までいきたいっ!』 というジークを先頭に、サリーナ、サイダーが出発し、由良川沿いを進みます。
由良川の出口に架かる由良川橋梁は鉄道のみの橋で自転車は渡れないので、しばらくは国道を南下します。
r696の八雲橋で由良川の右岸へ渡ると、交通量が少なくなり快適に走れるようになります。
そのうち川沿いにサイクリング・ロードらしき道を発見。進行右手にゆったりとした由良川を眺めながら、これは快適快適とかっ飛びたいところではありますが・・・
案の定、強風の向い風です。
『ああ〜、あの3人は来なくて正解だったね〜』 と、ぼやくジークとサリーナ。
強風に押し戻され、
『福知山までは絶対むり〜、でも大江まではいかなくちゃあ電車に乗れないよ〜』
と懸命にペダルを踏む3人でした。
最後に一山越えるとそこは、高架にひっっそりとある無人の小さな大江高校前駅でした。
ジーク、一人で福知山までいっといで〜!