大分空港から安国寺へ向かう
ひょんなことから始まった今回の旅、とりあえず押さえた宿は国東半島の中央に聳える両子山のやや北に位置する国見温泉です。行きの飛行機の中で大雑把に今日のコースを検討。
大分空港からR213と平行に走る地方道を北上し、安国寺に向かうことにしました。その地方道が再びR213と合流して、すこし過ぎると安国寺は左の看板。豊後高田国東線に入ります。そしてすぐに左折、田舎らしい感じになってきました。
菜の花が満開
木々にはちょっと見にはまだ新緑は見られないのですが、草花はすでに蒼青としていて、ところどころに満開の菜の花が匂っています。
安国寺
くねくねと細い道を幾度か曲がると安国寺に到着。足利尊氏が建立したものの一つで、尊氏の像と一木造りの運慶作の像があります。
静かでのどかな良い感じのロケーションに建つお寺です。境内の内外には梅がひっそりと咲いていました。
前方に両子山
豊後高田国東線をさらに西へ向かうと正面にぽこぽこしたかたちの山がいくつか見えてきました。『あれが両子山かな~』
このまままっすぐ進めば両子山に行き着くのですが、オレンジロードを南下して瑠璃光寺と三浦梅園旧邸に寄ることにしました。
まだ余裕のサリーナ
『オレンジロードって素敵な名前ね~』とワクワクのサリーナなのですが…
よれよれと進むサイダー
ところがこのオレンジロード、きついのなんの。
いきなり上りが始まり、えっちらおっちらが始まった。
我らがヴェネーノによれば、『しゃれた名前の道は広域農道に多くて、それはたいていとってもきつい!』のだそうです。
『え~、こんな道だったの~~』と山あいのオレンジロードをヨタヨタ進むサイダー。
山間の池
視界はあまり開けていないので、走ってもさほど楽しくはありません。そうは言っても、ところどころにこんな池があったり、アップがあるならダウンヒルもあるから、そこそこには楽しめます。山笑う季節や紅葉シーズンは良いかもしれませんが、とりあえずはマゾの方におすすめのコースということに(笑)。
川に鯉のぼり
オレンジロードはまだまだ続くのですが、『も、もうダメ~』ということで、瑠璃光寺をパスして両子山武蔵線で三浦梅園旧邸に向かうことにします。
こちらの両子山武蔵線はしばらくはおだやかに民家と農地の間を進みます。
なぜか川の上には鯉のぼりが…
快適な道をどんどこ行く
両側が畑の中を気分良く進みます。道端には菜の花が続きます。
しかしこの道もいつしか山の中へと向かいはじめました。『え~、この道も結局は上りなの~』とサリーナ。
『こっちは視界が開けているからきもちいい~』とオレンジロードではヒーコラだったサイダー。
しかし、ウネウネ度が増して来ると沈黙状態となる二人でした。
大きくなった両子山に向かう
視界が開けると道はどんどん下り、谷沿いになりました。三浦梅園旧邸に立ち寄るも、ここはしばらく改修中で見学出来ないとのことで、そそくさと両子寺へと向かいます。前方に両子山が大きくなってきました。
山の麓まではこんな感じの道が続きます。
両子寺
最後にちょっとした上りをこなすとそこは山深い両子寺。静かでよい感じの参道。
鬼の石像
その先には長い石段とひょうきん鬼さんが。
奥の院からの眺め
本殿裏の洞窟には不老長寿の霊水が湧いています。サイダー、サリーナともありがたくちょうだいしました。
さてここからは、両子山をぐるりと廻ります。やっぱり上り! 日が陰り、ずいぶん寒くなってきました。山を半周して山香国見線と合流すると、ようやく下りです。豪快に下って、下って、最後に超激坂を上るとそこが国見温泉です。露天風呂から夕日を浴びた両子山を眺めつつゆっくりと汗を流しました。
感想 by サリーナ
国東半島は、外周道路の一部を除くと車もほとんど通らないのどかなところでした。山あいのところどころにひなびたお寺や石仏があり、梅や菜の花も満開でした。公共交通はたまのバスしかなく観光客も少ないのですが、自転車があればお寺めぐりと美しい景色のポタリングをとても楽しめます。ただし山道なのでアップダウンはおおありですが! 町営温泉も心地よく、のんびりリフレッシュできました。