奈良井宿
朝乗車した新宿からの高速バスが、ちょうどお昼に到着したところは、長野県の奈良井宿。
中山道の宿場の情緒たっぷり、江戸時代に突然タイムトリップです。
『20数年前はとっても寂しい感じのところだったけどね~』 と当時を懐かしむのはサイダー。
現在この地区は、伝統的建造物群保存地区に指定されていて、街全体の保存状態が良く、適度に観光化されているようです。
『あ~、なんか、いいかんじ~』とは奈良井宿は初めてのミワプッチ。街の雰囲気を味わいながらのんびり進み、街の中程で湧水を汲み喉を潤します。
奈良井宿から山道を行く
昼食に入った蕎麦やで
『国道のトンネルは通りたくないんですが…』
『そんなら、ちょっと担がなければならんかもしれんけど、ここを真直ぐ行ったら鳥居峠を越えられるよ。』
で、街道を行ってみました、真直ぐ。神社を過ぎるとやってきました、上り。えっちら、えっちら登ると、突然道がなくなります。
『あっ、あったよ道、もしかして、ここ行くの~ぉ』 とはちょっと蒼い顔のミワプッチ。そこは砂利道で人一人しか通れないくらいの細い道が山の中へと消えているのでした。(TOP写真参照)
木の小さな橋を渡る
『昔の旅人はここを超えたんだろうね~。僕達も行ってみようか。』 とは無責任なサイダー。
人間が通れるところなら、自転車だって通れるさ! 乗ってとは言わないけどね。
しかし、蕎麦やの発言はちょっと修正してもらわないといけません。
『だいぶ担がなければならんかもしれんけどね。』
まあしかしその分、とっても緑深いすばらしいところでした。
熊除けの鐘のある分岐点
途中でハイカーに出会うと、『こ、ここを自転車で行くんですか~ぁ…』 『あは、押して行きますから…』
しばらくすると、ダブルトラックの道に合流しました。奈良井宿から少々大回りをすれば行けると言われた、車が通れる道(ダート)と合流です。たまたまそこには人がいてホッとします。
ダブルトラックになった道を少し行くと、パッと視界が開けました。どうやら鳥居峠に到着したようです。
『やった~、鳥居峠制覇!』 『押しと担ぎがあったけれどね!』
遊歩道を走る
ここからは下りです。車道(ダート)と遊歩道の選択ができますが、
ミワプッチ 『ここからは安全に車道を行きますか…』
サイダー 『こっちのほうが近道だよね、途中に神社とかあるし楽しそうだよね。』 と遊歩道を指差す。
頷くミワプッチは『熊除けの鐘』をカーン、カーン、と鳴らし森の中へと再び消えて行くのでした。この『熊除け』看板、この時は蔑ろにしていたのですが…
木曽川
ダートでもやっぱり下りは楽しい。美しい森の中を豪快に下ると、あっと言う間に薮原に到着。
木曽川の流れに出会います。
一部国道を行く
ここから一部分はR19を通らなければなりません。この道は幹線だけあって交通量が多く、トラックも多いので注意。
『あ~、早く脇道に入りたいよ~』 と国道嫌いのサイダー。
街道の裏の田んぼの中を行く
宮の越と原野は、奈良井宿のようにきれいに整備されてはいないけれど、同じような宿場で旧街道が残っていていい雰囲気です。
街道のさらに裏に廻ると田植えされたばかりの水田、その後ろには山並が。
しかし裏道も原野でおしまい。再びR19へ戻ります。
すると前方に雪が残る山が現われました。木曽駒ヶ岳です。
前方に木曽駒ヶ岳
『本当はあの山の向こう側から来る予定だったのにな~』 とちょっと恨めしそうなミワプッチ。
実はこの企画、伊那から権兵衛峠を越えてくる予定だったのですが、昨年の台風の影響で通行止めのため、奈良井宿からとなったのです。
ようやく木曽福島に到着。こちらも中山道の宿場で、道幅や建ち並んだ建物が、なんとなく今でも当時を偲ばせるものがあります。
王滝川合流点付近の木曽川に架かる本橋
ミワプッチがかつて買い求めたことがある漆器やさんを覗き、駅で万が一のためにバスの時刻を調べます。鳥居峠でずいぶん時間を費やしてしまったので。
『バス、あるけれど走って行くほうが早いみたいだね~』
というわけで、王滝村目指して出発。宿場の裏の道を進むとそこはすでに深い山のなかという雰囲気です。赤い橋が見えてきました。木曽川を離れ王滝川への分岐点です。
王滝川
王滝川沿いも緑が多い快適な道。パッと振り返るとあの木曽駒ヶ岳が川のむこうにはっきり見えます。足元には野あざみが紫色の花を付けています。
御岳山目指して
そして前方には
『あっ、見えた~、御岳山!』
『だよね、たぶん。』
御岳湖
そしていよいよ御岳湖が姿を現しました。この時期は水量が少なくちょっと寂し気ですが。
湖のまわりをどんどん行きます。しかし勾配は緩いものの道はずっと上り!
日もずいぶんと落ちてきて、山が徐々に深くなってくると、水力発電所を見かけるようになります。
御岳湖がくびれ、ぱっと視界が開けると王滝村到着。


