3月3日の春の節句に真壁の雛まつりを観に行きます。ちょうど梅も良い頃合いなので筑波山の梅林で観梅を楽しんで、そのあと風返峠までえっこらして八郷に下り、茅葺き民家を巡りたいと思います。
やってきたのは茨城県はJR水戸線の下館駅。ここには関東鉄道の常総線と真岡鐵道の真岡線も乗り入れており、コテッチャンは関東鉄道の2両編成のかわいらしい列車にガタゴトと揺られて千葉県からやってきました。
下館はかつては下館市でしたが現在は筑西市となり、下館の名は駅名や施設名などに残るのみで地名からは消えて無くなってしまいました。下館は1000年以上の歴史を持つ地名なのにとても残念なことです。
しかしかつて商業で栄えた街の造りはそのままで、駅前には立派な通りが北に伸びています。
駅前を出るとすぐに結構大きな流れの五行川を渡ります。この川はここから2kmほど南で小貝川に合流します。
五行川を渡ると人家はまばらになり、田畑の中を行くようになります。
南東に筑波山(877m)が見えてきました。この山は単独峰というわけではないのですが、その周辺の山が高くないので関東平野のどこからでもよく見えます。
耳が二つある双耳峰。
小貝川です。この川は先ほど渡った五行川の親ですが、坂東太郎こと利根川の支流なので、五行川は利根川水系ということになります。
小貝川はコテッチャンによれば、このあたりを流れる、利根川、江戸川、荒川といったメジャーな川と比較すると、景色が一番きれいだそうです。
その小貝川の土手上は自転車道のようになっており、快適に進みます。
土手を下りたら再び田畑の中を。
空が広くて気持ちいい!
ほどなく県西総合公園に到着。
この公園はかなり広く、テニスコートや運動広場に加え、最近特に人気のスケートボード場、バーベキュー広場などがあります。計画面積は現在の2倍以上あるようなので、どんなことになるのでしょうか。
中には小さな池もあり、カルガモが気持ちよさそうに泳いでいました。
県西総合公園を出たら筑波山方面へ向かいます。私たちの最初の目的地の真壁のまちは筑波山の麓にあります。
筑波山とその北に連なる筑波連山の山々がきれいに見えるところに出ました。こうして見ると筑波山が単独峰ではないことが良くわかります。
田んぼの中を流れる用水路のような観音川を渡ると筑西市から桜川市になり、旧真壁町に入ります。旧真壁町は桜川市になっても地名の一部にその名が残っているのがいいですね。
田んぼの先で小貝川の河岸段丘らしきところを上ります。
僅かに標高が上がったせいか道脇は田んほではなく畑になり、そのうちそれなりの規模の太陽光発電施設が現れるようになります。その先に妙なものが現れました。石の彫刻がずらりと並んでいます。
ここは石材店で、原材料の石材とそれを加工した彫刻などが所狭しと並べられています。真壁は古くから石材の町として知られ、中でも墓石の生産量は日本一です。またここの石灯篭は国の伝統工芸品に指定されています。
石の彫刻を眺めたら真壁の中心地に向かいましょう。再び田畑の中を行くと、正面は加波山(709m)に。
加波山は筑波連山では二番目に高い山で、このあたりの山々をかつては加波山系と呼んでいました。筑波山を単独峰と見なし、それ以外を加波山系としたのでしょう。写真の左端の三つの頂が連続しているように見えるのは燕山(つばくろさん)で、その右手の高い山が加波山です。
山々が迫ってきました。ここからだとその襞の一つ一つがはっきり見えます。そしてその手前には真壁のまちが見えています。あそこは真壁町真壁! まあ、シンの真壁ってことですね。
真壁は鎌倉時代より続く真壁城の城下町だったため、その周囲に広がる田畑と街との境がかなりはっきりしています。
冬の関東平野はガランとしており灰色の大地が広がるだけで殺風景ですが、ようやくその中に緑色の芽が吹いてきました。
かつては商業が盛んだった真壁も現在は兼業農家が多く、周辺には専業農家、あるいは少し前までは専業農家だったところも見られます。
真壁の中心部に入りました。
真壁には重要伝統的建造物群保存地区があり、国の登録文化財の建造物が100棟以上あります。
ここは街の北の外れで重要伝統的建造物群保存地区外ですが、かつて製糸所を経営していた谷口家住宅の江戸末期から大正時代にかけての建物が並んでいます。
こちらは時代が少し下って明治中期の建物。元は長屋門のようですが増築した張り出しがあり、かつては店舗として使われていたようです。
大正の見世蔵で真壁の見世蔵としてはもっとも新しいものです。漆喰塗の外壁を簓子下見板張で覆っているのが珍しいです。
現在の真壁のまちの中心にあるのは真壁伝承館です。この施設は歴史資料館を始めとする複合施設で、雛まつりの期間中はその案内も行なっています。
私たちはここに駐輪して歩いて散策を始めます。
伝承館を出たところに酒屋があったので入ってみました。この酒屋の建物は文化財ではないようですがお酒のいい匂いがしていたので。(笑)
さすがにお酒は呑めませんが店主がおいしい甘酒をごちそうしてくださいました。もちろん店内には立派なお雛さまが飾られています。雛段飾りの下にあるのは真壁で造られた石のお雛さま。
そのお雛さまの横にある巨大な酒瓶とビール瓶を見て驚くコテッチャン。かつてはこうした大瓶があり、大勢が集まる祝いの席などで使われたのです。実際この酒屋の建物の上棟式ではこうしたもので酒が振舞われたそうです。
酒屋さんの隣はアイスクリームかなにかを売っているお店だったと思いますが、その店先に飾られていたのがこの吊るし雛。
吊るし雛の歴史は意外と古く江戸時代のようで、庶民には雛人形はとても高価なものだったため、お母さんやばあちゃんらが小さな人形を作って持ち寄り、吊るされるようになったのが始まりだそうです。現在はお雛さまとはあまり関係がなさそうなものもたくさんぶら下がっていますが、それも時代というものでしょうね。
真壁に造り酒屋が2軒あります。その一つがこの村井酒造。
この酒蔵は江戸中期にやってきた近江商人によって開かれました。店舗と脇蔵は明治時代のもの。奥の建物の小屋組には西洋の技術が用いられています。
村井酒造の入口にはユキヤナギのような雛あられのようなものが飾られています。ピンク色のものもあるので作り物ですが、これには名前があったでしょうか。
村井醸造の向かいにある石材屋さんにはここのお母さんが作った吊るし雛がたくさん。みんなとても丁寧な作りなのにびっくりします。展示の方法もユニークで、これは障子に吊るされています。この他、古い炬燵の桟木が入った天板というのもありました。
ここは吊るし雛だけではなく、立派な人形も飾られています。これは1971年(昭和46年)の内裏雛。内裏雛とは天皇と皇后の姿に似せて作った男女一対の雛人形のことです。
そうそう、あの雛まつりの歌にある『お内裏さまとお雛さま』という表現は謝りで、この一対の雛人形あるいは人は、『男雛と女雛』または『お殿様とお姫様』と呼ぶのが正しいそうです。そもそも内裏(だいり)とは平安宮内裏などと言うように、天皇の私的空間を指すもので、人を指すものではないのです。
村井醸造の前の通りは上宿通りですが、これを西へ向かうと交差点があり、そこから西は下宿通りになります。そこになかなか立派な構えの旅籠伊勢屋が立っています。
伊勢屋さんは今でも旅館業を営んでいるとのことで、ちょっとびっくり。建物は明治中頃のものだそう。
ここはかつては料亭も営んでおり、一昔前まではここの敷居を跨げるとようになると一人前の男と言われたそうです。
さすがにそんな旅館に残る雛人形は豪華です。この1階に飾られれいるもの他、2階にもあるからびっくり。
伊勢屋さんのちょっと西にある高久家です。このお宅は東日本大震災で被害を受けたものの、建設当初に近い形で修復されました。
たくさんの吊るし雛と布で作った大きな花がいくつも飾られています。
高久家の向かいには貫禄のある潮田家住宅が立っています。このお宅はかつては呉服太物商を営んでいたようです。太物商とは綿や麻などで作られた普段着用の織物を扱う店のことです。今日は雑貨店だと思いますがどうしたわけかこの日は扉がすべて閉ざされていました。日曜だからでしょうか。
このお宅は真壁の文化財第一号で、扉を開け放つとなんと8間という開放的な空間が現れるのです。ここのお雛さまはとても見応えがあるので期待していたのですが、ちょっと残念。
潮田家からは北へ向かう御陣屋前通りを行きます。すると次の交差点に旧真壁郵便局が立っています。
この建物は1927年(昭和2年)築らしいのですが、なんと鉄筋コンクリート造です。当時としては鉄筋コンクリート造はかなり珍しかったと思いますし、ほとんど装飾らしいものがないのにも驚かされます。
現在この建物の1階は観光案内所のようなものになっているようですが、この日は2階に上がれました。シンプルでスッキリした四角形の部屋がなかなか素敵です。
旧真壁郵便局の角を曲がり高上町通りに入ると星野家住宅が立っています。明治時代の建物で平入りの店舗は全面に下屋庇が張り出しています。
このお宅では玄関に張り紙があり、高齢なので室内の展示はしていなくて申し訳ない、というようなことが書かれていました。
しかしショウウィンドウにはかわいらしいモダンな雛人形が飾られていました。
星野家の少し西に『さくら餅、草もち』の張り紙が見えました。白川菓子店です。
ちょっと小腹が空いていたので草餅をいただきました。100円也。
ここにはなつかしいものが展示されていました。砂糖菓子の木型です。今ではこのような砂糖菓子はほとんど見なくなりましたが、ひと昔前までは結婚式などのお祝い事にはよく使われました。これは金花糖(きんかとう)の簡易版ですね。
ここの先代の頃はまだあの砂糖菓子を作っていたでしょうか。雛人形の下にその先代のリアルなお人形が展示されていました。
草餅をいただいたら高上町通りを郵便局まで戻って御陣屋前通りを北へ進みます。
するとちょっと洒落た店が2軒並んで立っています。南に立つのが『旅籠ふるかわ』。その建物は築160年で囲炉裏があり、風呂は五右衛門風呂だとか。1組限定で宿泊でき、ランチもやっています。この日はかなり混雑していたので中には入れませんでしたが、もちろんここにもお雛さまが飾られていました。
その隣は木村家で、新しくされたショウウィンドウに立派なお雛さまが飾られていました。
木村家の斜め向かいには立派な川島書店が立っているのですが、ついついその向かいの川島洋品店に引き込まれてしまいました。
それはなぜかというと、川島洋品店の奥にある蔵の中の展示が見事なのです。この土蔵は江戸時代末期のものだそうです。
このお宅にはいくつ雛人形があるのか、この前来た時とは違うものになっています。
階段を使った展示も楽しいです。真ん中に伸びているのは着物の帯ですね。
ざっと雛まつりを見終えたところでお昼にいい時間になりました。現地の方に教えていただいたレストラン3店のうちの一番近いみかど旅館に向かいました。正しい情報はやっぱり地元の方に聞くべきですね。これが当たりでおいしいランチをいただきました。
お腹が膨れたらもう一軒の造り酒屋である西本本店を覗き、真壁をあとに筑波山梅林へ向かいます。
『つくば霞ヶ浦りんりんロード』に入りました。この自転車道はかつては『つくばりんりんロード』でしたが、霞ヶ浦を一周するコースが整備されたことで名称に霞ヶ浦が加わりました。元の土浦駅から岩瀬駅までの『つくばりんりんロード』は現在は『旧筑波鉄道コース』として案内されています。
『旧筑波鉄道コース』はその名にあるようにかつてここを走っていた筑波鉄道の軌道を利用したものです。これより筑波山の南西にある『筑波休憩所』までこのコースに乗ります。
筑波山の西側を北から南に向かって進んでいます。真壁を出てすぐの筑波山はこんな形に見えます。形が崩れてきてなんだか筑波山だとわからなくなってきました。
筑波山のちょうど北西から見たところ。男体山と女体山の二つの頂がもうすぐくっつきそうです。
りんりんロードはそのうち県道の筑波益子線と並走するようになります。筑波益子線の東側には旧道があるのでそれに入ろうと思っていたのですがうっかり忘れてしまい、つくば市に入ったところで気が付きなんとかシフトできました。
ここは上大島の上宿でしょうか。古い街並みが続いており、こちらの方が新道の横を走るより楽しいです。
旧道に入るのが遅れたので、あっという間に集落を抜けてりんりんロードに出てしまいました。
ここから見ると筑波山はもう筑波山に見えません。女体山は男体山のうしろに隠れ、男体山の山頂に立つ電波塔が大きく見えます。
沼田の筑波休憩所までやってきました。りんりんロードは筑波鉄道の軌道を利用したものであることは先に述べましたが、そのプラットフォームも残っており、何箇所かはこのように休憩所として整備されています。
最近ここには立派なトイレが整備されました。
筑波休憩所で一服したらいよいよ筑波山梅林まで上ります。ここからはノーマルには県道笠間筑波線を使えばよいのですが、それはなんですな、ジオポタ的じゃあないのでね、特に今日あたりは観梅目的の車で混雑していますからね。アタシたちはそれに沿って上っていく細道を使うんですわ。
で、その上り口に到着。やーな予感は的中。足下はコンクリート舗装!(笑)
上っている途中の写真はなし。まったく写真を撮る余裕がなかったので。で、これは上り切ったあたりです。
あ〜、きつ〜!
県道笠間筑波線は案の定、車でいっぱいでしたが、500mほど上って筑波山梅林の下の市営筑波山第1有料駐車場に到着。知りませんでしたが、ここからは筑波山梅林の一番上まで行く無料バスがありました。
というわけで、バスで一気に展望四阿までワープ。梅まつり期間中はこの道は一般車両通行止で、自転車も上っていけないので助かります。で、肝心の梅はというと、満開〜 今年の梅の花はとても早くてびっくりするほどだとバスの運転手さんが言っていました。
さて、さっそく展望四阿まで上ってみましょう。
筑波山から北に続く山並みは午前中に見た通りですが、実は筑波山の南にも山があります。それらの中でもっとも知られているのが私たちもつい先日ハイキングした宝篋山です。ここからはその山がよく見えます。
今日は天気予報では14°Cになるとかで暑いくらい。コテッチャンは1時間前から腕まくりして、やる気満々(笑)
それにしても、いい塩梅の実、いや花じゃの〜
バスで上ってくる途中、テレビの水戸黄門のような格好をした人がいました。なにかなと思ったらそれは梅林の案内係だったようで、その黄門様から筑波山名物の『ガマの油売り』を見て行って、と声がかかったのでちょっと覗いていくことに。
さあさあ お立ちあい 御用と お急ぎでなかったら ゆっくりと聞いておいでで始まる口上は、刀で腕を切ってみせ、ガマの油を塗ってほらなおったと見せ、本当は二百文なんだが百文にまけとくよ〜 と言って買わせるというもの。まあ、あの寅さんがやるやつみたいなもんですね。
へたな口上を聴くより梅の花を楽しんだ方が良さそうと、さっさとその場を離れ、花を鑑賞しながら下りました。
梅の花を楽しんだら筑波山神社方面へ。
梅林入口からはまだまだ上りが続きます。
500mほど行くと筑波山神社の大鳥居が現れます。筑波山神社へはこの大鳥居をくぐって行くのですが、今日は時間に余裕がないので神社はパスし、このまま笠間つくば線を風返峠へ向かいます。
笠間つくば線は筑波グランドホテルあたりまで上ったあと一旦下るのですが、その後再び上り出します。この後半の上りは風返し峠まで続き、平均勾配は8%超え。あらかた10%超えできついきつい。
うしろに筑波山の頂が二つ並んで見えるようになってきました。ここまで来ると風返峠まではあと少し。
アヘアヘで風返峠に到着。風返峠は私たちが走ってきた笠間つくば線と筑波パープルラインとの交差点で、更に湯袋峠からの道が合流する五叉路になっています。この五叉路、それぞれの線の上り下りがあり、ちょっと複雑な形状をしています。
五叉路内には嘉永元戊庚申年八月吉日の日付が見られる石の鳥居が立っています。嘉永元年は1848年ですから今から180年近く前の建立ということになります。写真の反対側から見ると鳥居の中に筑波山の二つの頂が見えます。
ここからは八郷へ下ります。
これまで上りだった笠間つくば線はこの峠を境に下りに転じます。それも狭くてものすごい斜度! 反対側からは絶対に上りそうにありません。サリーナはなんとこの下りは怖くて自転車から降りて押したそうな。(笑)
なかなか下ってこないサリーナを待ってゆっくり下っていくと、下に八郷の集落が見えてきました。八郷はかつては八郷町でしたが現在は石岡市になり、下館同様に地名からその名は消えてなくなってしまったのが残念です。
ここまで来るともう道は広く、勾配も穏やかになり、普通に下っていけるようになります。
八郷の小幡地区に下ってきました。ここには茅葺屋根の民家が2軒あるのですが健在でしょうか。
『いぐね』という大きな生垣が見えてくると1軒目の茅葺き民家がその中にありました。よかった〜 このお宅は屋根に煙出しが載り、腰に特徴ある彩色がされています。
その少し先にもう一軒も無事に立っていました。
このお宅は前面に下屋が張り出されているのが珍しく、またその屋根が瓦葺きであることが特徴です。
屋根をよく見ると、茅葺きの軒先に変わったものがあります。亀さんの装飾です。
古くから亀は縁起物で、やはりおめでたい松竹梅といった絵柄や『寿』という文字、あるいは火事にならないようにと願いを込めた『水』などを表す文字や絵柄がこのあたりの屋根の意匠には用いられることが多いです。
小幡の茅葺き民家の存在を確認したら吉生に向かいます。吉生には茅葺きの長屋門が2棟あるのです。
うしろに見える山は筑波山のすぐ北にあるもので、あの窪みには湯袋峠があり、それを越えると今日の午前中に雛まつりを楽しんだ真壁に至ります。
ありました、長屋門! 少し屋根がうねっているのが気になりますが、なんとか今日まで持ちこたえています。
そしてもう一棟も健在でした。こちらは最近屋根の上半分が葺き替えられたようです。すばらし〜い!
このような屋根のメンテナンスは数年ごとに行わなければならず、その度ごとにかなりの費用が掛かるのですから本当に大変です。それだけにこんなふうにしゃきっとした屋根を見るとうれしくなります。
八郷にはまだまだたくさん茅葺き民家があるのですが、今日は時間切れ。石岡へ向かいましょう。
八郷から石岡までは恋瀬川沿いに快適な自転車道があります。その恋瀬川に辿り着くと、筑波山の稜線に太陽がゆっくり沈んでいくのが見えます。
筑波山の頂が一つになっちゃった!
恋瀬川自転車道は狭くて、かつて我らがジーコマリアはこの道をワイルド・タイトと表現しましたが、まさにそんな感じです。
筑波山の頂が二つになってきました。この山はあの二つの頂がどう見えるかで、どの方角から見ているのかがわかりますね。
りんりんロードの高倉休憩所にやってきました。
この高倉休憩所は休憩所という名だけで何もないのですが、最近その近くにホテルも備えた施設が出来たので、休憩所としての機能が実際的なものになってきました。行政だけではできないことも民間と協力することでより良い結果を産むことができます。ここにはトイレや自販機に加え、無料の図書館があり、季節には栗や焼栗の販売がされます。
高倉休憩所で一服したら石岡へ急ぎましょう。陽が沈んでだいぶ薄暗くなってきました。
今日は盛りだくさんのイベントでした。真壁は伝統的な街並みと雛まつりが一度に見られ、筑波山梅林の梅は満開、八郷の茅葺き民家はどれもまだ健在だったのが嬉しいです。ここは私が大好きな地域ですが、その中心はやっぱり筑波山ですね。