1914-21

コロニアル時代のクスコ

ペルー 21

開催日 2019年08月20日(火)晴れときどき曇り
参加者 サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度

アルマス広場
アルマス広場

コース紹介

アンデス高地の最終日は、クスコ中心部で主にコロニアル時代の建築を巡ります。庶民の台所サン・ペドロ市場に立ち寄り、きらびやかな教会や壮大なカテドラル、17世紀の邸宅を訪ねたら、クスコ空港から飛行機で3週間ぶりの首都リマへ。

動画(06'16" 音声:一部にあり)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  備考
Cuscoの宿
3,400m
START 発07:50 Inti Wasi Plaza de Armas/$49.5/朝付
Iglesia de San Pedro 0.5km 着08:05
発08:15
Mercado Central de San Pedro 0.6km 着08:15
発08:35
06:00-19:00/巨大な市場
Plaza San Francisco 1.1km 着08:40
発08:45
教会/09:00-/S5と博物館
日曜日にケチュア語を話す民族の集会
Hotel Marqueses 1.3km 着08:50
発08:55
17C末のコロニアル様式
Museo Histórico Regional 1.4km 着09:00
発09:30
S130(S70)/Boleto Turístico del Cusco
Inca Garcilasoが幼年期を過ごした家
Plaza de Armas
3,400m
1.6km 着09:35
発10:55
大聖堂/10:00-18:00/S25(周遊券S30)
Compañia教会/S10
Procuradores 2.5km 着11:20
発12:10
昼食:Sumaq Wasi
Cuscoの宿
3,400m
2.7km 着12:15
発12:20
Inti Wasi Plaza de Armas/$49.5/朝付
Ayacucho 3.3km 着12:25
発12:30
バス停/空港まで6km/20’/コンビS0.8/タクシーS30
Cusco空港 着13:05
発14:51
LATAM/LA2034/$63.75
Lima空港 着16:23
発16:50
送迎車/$20
Limaの宿
着17:30 夕食:La Bodega de La Trattoria
泊:Lima/Villa Molina/$61.2
時差:UTC-5, JST-14 /日の出06:01、日の入17:43/為替レート:S1=33円=US$0.3
Cusco 8月:21°〜3°C、6mm/

小さな広場小さな広場

今日は昼過ぎの飛行機で首都のリマへ。クスコ、そしてアンデス高地の最終日です。この半日を、クスコ中心部のコロニアルな街の観光で過ごすことにしました。

朝8時前に出発。ここは泊まっているホテルからすぐ近く、バシリカ・メノール・デ・ラ・メルセド教会前の小さな広場です。朝日が眩しい。

マルケス通りマルケス通り

西へ向かうマルケス通りには、職場や学校へ通う人たちが行き交っています。

サン・フランシスコ広場サン・フランシスコ広場

そしてサン・フランシスコ広場に出ました。サン・フランシスコ教会の塔が見えます。

ここは、2日前の夜にオリャンタイタンボからコレクティーボで到着したところです。

サンタ・クララのアーチサンタ・クララのアーチ

サン・フランシスコ広場の南西角には、サンタ・クララのアーチ(Arco de Santa Clara)という凱旋門があります。

1835年に建造されたもので、ペルーとボリビアの同盟の始まりを記念したものだそうです。

サンタ・クララ通りサンタ・クララ通り

アーチをくぐった先は、サンタ・クララ通り。そして、その左手側にはサンタ・クララ教会があります。

クスコのサンタ・クララ教会は16世紀に創設され、現在の建物は1622年に完成したものだそうで、1650年の地震にも耐えて、現在クスコで最も古い教会の一つなのだそうです。

サン・ペドロ市場サン・ペドロ市場

サンタ・クララ教会を過ぎたところにサン・ペドロ市場があります。この大きな市場はクスコ庶民の台所。

サン・ペドロ教会サン・ペドロ教会

市場はあとでゆっくり見物することにして、まずはその横に建つサン・ペドロ教会へ。

この教会は1572年に病院の敷地内に建てられましたが、その後の地震で被害を受け、現在の建物は1688年に着工したものです。

サン・ペドロ教会の内部サン・ペドロ教会の内部

バロック様式の建物の中に入ると、壁には絵画が飾られ、奥の祭壇には金色に輝く飾り壁があります。

飾り壁は、18本の柱やその上で踊る天使などで飾られたきらびやかなもの。銀の聖櫃も置かれています。

サン・ペドロ市場サン・ペドロ市場

では、サン・ペドロ市場に入ってみましょう。鉄骨平屋の大空間の下に様々な店のブースが並んでいます。

まだ朝8時過ぎなので、開いていないお店もあるようですが、賑わっているところに行ってみましょう。

フレッシュジュース屋さんフレッシュジュース屋さん

ここはフレッシュジュース屋さん。山盛りの果物の後ろで女性たちがジュースを絞っています。

果物屋さん果物屋さん

こちらは果物屋さん。ラインナップは日本とはちょっと違いますね。

ノニ、ザクロ、パパイヤ、アンズ、洋梨などが並べられています。

ドライフルーツ、ナッツ屋さんドライフルーツ、ナッツ屋さん

そしてこちらには様々なドライフルーツとナッツ類が並んでいます。色も鮮やか。

アボカド屋さんアボカド屋さん

こちらは専門店。アボカドのみを売っています。いろいろな大きさのアボカドがありますね。

花屋さん花屋さん

花屋さんは、赤や黄色などで色鮮やか。こういうビビッドな色が好まれているようですね。

肉屋さん肉屋さん

肉屋さんでは、内臓やいろいろな部位を売っています。

チーズ屋さんチーズ屋さん

こちらはチーズ屋さん。チーズはよく食べられるようで、ずらりとチーズ屋さんが並んでいます。

朝ごはんブース朝ごはんブース

そして、今の時間帯、市場では朝ごはんブースが活況のようです。

このお店は、いろいろなスープやエスカベチェ(魚や鶏肉などのマリネ)がメニューにあります。

鶏のスープ麺鶏のスープ麺

何を食べているんですか〜、と覗いてみると、こちらは蒸し鶏を入れたスープ麺でした。美味しそう!

広い食べ物屋エリア広い食べ物屋エリア

市場の中の広いエリアが食べ物屋さんのブースになっていて、子どもから大人まで、大勢の人たちが朝ごはん中。

朝食は5ソーレスくらいからと値段もお手頃です。

テレビに夢中テレビに夢中

子どもたちはテレビを夢中でみながらお食事中です。近所にこんな市場があったらいいなあ。

サンタ・クララ通りを戻るサンタ・クララ通りを戻る

サン・ペドロ市場を出てサンタ・クララ通りを戻ります。

鮮やかな背負子を背負ったインディヘナの女性が通る。道端で開店しているのは、体重を図るお店でしょうか?

国立科学学校国立科学学校

サン・フランシスコ広場に着くと、角の建物の前で何か式典を行っている様子です。

建物には『国立科学学校』と書かれています。この学校は、南米アンデス諸国をスペインからの独立に導いたシモン・ボリバルにより、1825年に創設されたといいます。

学校OBの紳士学校OBの紳士

何だろうね、と見ていると、正装した白い髭の素敵なおじさまが『学校のOBが集まって記念行事をやるんですよ』と説明してくれました。

胸に輝くCのマークは、この学校のエンブレムです。

校旗掲揚の子どもたち校旗掲揚の子どもたち

こちらは現在学校に通う子どもたちでしょう。みんなで校旗掲揚のようですが、大丈夫かな?

サン・フランシスコ教会サン・フランシスコ教会

学校の隣には、この広場の名前にもなっているサン・フランシスコ教会があります。

1572年にこの場所で建築が始まり、その後、建替や地震での崩壊を経て、現在の建物は1652年に建てられたそうです。左手の木に隠れていますが、左に鐘楼があります。

ガルシラソ通りガルシラソ通り

サン・フランシスコ広場の北端から、スペイン統治時代の面影をよく残すガルシラソ通りに入ります。

この通りの名前は、インカの年代記を記したガルシラソ・デ・ラ・ベガにちなんだもの。

ホテル・マルケセスホテル・マルケセス

その通りの中程に、ホテル・マルケセスがあります。

この3つ星ホテルは17世紀の終わりに建てられた住宅を改装したものだそうです。感じのよいスタッフに『どうぞどうぞ』と言われ、早速中に入ってみます。

ホテル・マルケセスのパティオホテル・マルケセスのパティオ

入口を入った正面にパティオがあり、アーチの回廊に囲まれています。

中央には石づくりの噴水、そして中庭に張り出した木造のバルコニーと木のドアなど、とても優美でいい感じです。

クシパタ広場クシパタ広場

ガルシラソ通りを抜けると、私たちのホテルの近くのクシパタ広場に戻ってきました。真ん中に噴水のある静かな公園です。

地域歴史博物館地域歴史博物館

その広場の南端にある白壁に青い窓とバルコニーのコロニアルな建物が、地域歴史博物館(Museo Histórico Regional)です。

ここは、インカの年代記を記し、クスコのカテドラルに埋葬されているガルシラソ・デ・ラ・ベガが1560年まで住んだところです。

博物館の中庭博物館の中庭

建物を入ると中庭を囲んだ部屋があり、プレインカやインカ、そしてスペイン統治時代に至る様々な展示物や絵画などがあります。

アルマス広場の噴水アルマス広場の噴水

そして、アルマス広場にやってきました。ここは、インカの時代にも中心広場として様々な儀式が行われており、元はプーマの形で周囲にはインカ皇帝の宮殿が並んでいたそうですが、スペイン人のコンキスタドール、フランシスコ・ピサロがクスコを占領した後、正方形に形を変えて教会を建設したそうです。

中央の噴水の上に立つのは、金色に輝くインカ皇帝パチャクテク像です。

周囲の家並みの眺め周囲の家並みの眺め

ポルティコのある建物に囲まれたアルマス広場からは、周囲の高台へと広がる家並みが眺められ、夜は周囲に瞬く星のように幻想的に見えます。

カテドラルカテドラル

この広場の東側には、巨大なカテドラルがでんと構えています。

1559年から建設が始まり、完成まで100年ほどかかったというこのカテドラルの中には、クスコ派の絵画など多くの植民地時代の美術品がありますが、まだ10時の開館前なので、あたりをちょっとぶらぶらします。

聖家族教会聖家族教会

カテドラルの左手に、1735年完成の聖家族教会(Templo de la Sagrada Familia)が並んでいます。

教会のファサードには、コーニスの上に縁取りのある半円形の飾り台があり、聖家族の像が置かれていました。門は閉ざされており、中に入ることはできませんでした。

ラ・コンパニア・デ・ヘスス教会ラ・コンパニア・デ・ヘスス教会

そして、広場の南側にはラ・コンパニア・デ・ヘスス教会があります。

この2つの塔を持つ美しいバロック様式の教会は当初1571年に建てられ、1650年の地震で壊れた後に再建されたそうです。

アルマス広場の西側アルマス広場の西側

カテドラルの横からアルマス広場の西側を見たところ。こちらからも周囲の丘を埋める家々が眺められます。

コンパニア教会の窓コンパニア教会の窓

ラ・コンパニア・デ・ヘスス教会に入ってみます。

この教会は、脇の階段を上って2階からその上階の窓まで行くことができました。最も上の窓は後ろ向きなので、横の屋根が見えるだけでしたが、

アルマス広場とカテドラルアルマス広場とカテドラル

2階のバルコニーからは、アルマス広場がよく見えます。アルマス広場とそれを囲む丘、そして右手には壮大なカテドラルの姿を見ることができます。

白いキリスト像白いキリスト像

カテドラルの屋根の背後の丘の上をよく見ると、頂上に白いキリスト像が立っています。

昨日、サクサイワマン遺跡のあと横を通った『クリスト・ブランコ』が、こんなところに見えていました。

クスコ・カテドラルクスコ・カテドラル

コンパニア教会を出て、今度はカテドラルに入ってみましょう。カテドラル内には、多くのクスコ派の絵画が展示されています。

その中でも特に有名なのは『最後の晩餐』。テーブル中央に置かれているのは、アンデスのごちそう『クイ』のロースト。また1650年の大地震のクスコを描いた絵もあり、建物が壊れる様子や逃げ惑う人たちなどが描かれていました。

アルマス広場の北側の路地アルマス広場の北側の路地

さて、今日は14時51分発の飛行機で首都リマへ向かいます。空港は混むので2時間前には着いた方がいいと言われていたので、まだ11時過ぎですが早めの昼食にすることにしました。

アルマス広場の北側の路地でよさそうなレストランを探し歩きます。

石畳の坂道石畳の坂道

このあたりは石畳の坂道が入り組んでおり、歴史ある街の雰囲気を見せています。

路地を歩き回る路地を歩き回る

しかし、今はまだ11時過ぎ。前もっていくつか選んでおいたレストランは閉まっています。開いているかに見えたレストランも、『あら、まだ準備中よ。12時からよ』との返事。

プロクラドーレス通りのレストランプロクラドーレス通りのレストラン

あまり時間もないしお腹もそれほどすいてはいないので、開いているお店で軽食をとることにしました。

アルマス広場の北のプロクラドーレス通りで見つけたレストランに入ります。

ディエタ・デ・ポリョディエタ・デ・ポリョ

注文したのはパパ・レジェーノとディエタ・デ・ポリョ。

パパ・レジェーノはポテトとマヨネーズのサラダみたいな感じ。ディエタ・デ・ポリョは蒸し鶏スープ麺で、やさしい味です。

アルマス広場に戻るアルマス広場に戻る

昼食を終えてアルマス広場に戻ってきました。

ホテルに預けていた荷物を受け取ったら、これでクスコともお別れです。

空港行きバス空港行きバス

クスコ空港に行くには、タクシーかコレクティーボ(乗合バス)か。値段はタクシー30ソーレス、コレクティーボ0.8ソーレス/人と、かなり違います。ホテルで聞いてみるとコレクティーボのバス停は近いので、コレクティーボで行くことにしました。『ちょっと冒険してみるのもいいんじゃない?』とホテルのお兄さんも後押し。

バス停で待っていると、コレクティーボより前に空港行きの普通のバスが来たので、それに乗って出発。

繁華街をバスで進む繁華街をバスで進む

路線バスは繁華街を巡りながら進みます。ショッピングセンターの前を通ったり、何やら大きな施設の前を通ったりしています。

混んできたバス混んできたバス

バスは庶民の足代わり。乗客はどんどん入れ替わり、車掌さんも大忙しです。

そして狭くて混んだ道を通るので、渋滞に巻き込まれています。空港までは20分くらいということだったけど、なかなか着きません。

子どもたちが乗ってくる子どもたちが乗ってくる

学校の前を通ったら、混んでいる車内にさらに子どもたちがどんどん乗ってきて、身動きとれないくらい超満員。超満員だけど、女の子たちはおしゃべりに夢中で楽しそう。

クスコ空港前クスコ空港前

私たちが降りる空港前になるとちゃんと車掌さんが教えてくれて、大勢の乗客の間をくぐり抜けて何とかバスを降りました。

30分以上かかり時刻は13時を過ぎていますが、ともかく無事到着です。空港ターミナルは思ったほどの混雑はありませんでしたが、何と我らの飛行機の出発時間は少し早まったようです。こんなこともあるのか〜、なかなか油断できません。

曇り空のリマ曇り空のリマ

飛行機は1時間半ほどでリマ空港に到着。事前に依頼していた送迎車がやってきました。運転手は最初にリマに到着したときと同じおじさんでした。

リマの天気は相変わらずどんよりした曇り。アンデス高地では毎日のように快晴だったので、『リマに戻ってきた』というのが実感できます。

リマのホテルリマのホテル

運転手さんとペルー南部の旅の話などいろいろおしゃべりをしながら、本日のホテルへ。

3週間前に泊まったホテルなので、『帰ってきたなあ〜』という感じです。部屋でシャワーを浴びて少しリラックスしたあと、フロントのお兄さんに近くのレストランを教えてもらって夕食に出かけます。

アボカドとサーモンの前菜アボカドとサーモンの前菜

そのレストランは、リマ初日に訪れた遺跡ワカ・プクヤーナのすぐ横にあるイタリア料理店でした。

海辺のリマだから海の幸をと、1皿目はアボカドとサーモンの前菜です。

白身魚のバジルソース白身魚のバジルソース

そしてメインは、白身魚のバジルソース。ワインと共においしくいただきました。

今日はアンデス高地の最終日、コロニアル時代のクスコを楽しんだあと、出発地点の首都リマに戻ってきました。ペルーの旅も、もう明日一日を残すのみ。明日はリマの中心部をゆっくり散策しようと思います。

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