9602

キューバ+メキシコ

旅の紹介

1996年夏はキューバとメキシコを散策。サリーナと友人のユミちゃんとの女子二人旅です。

◆　　キューバ／『カリブ海の真珠』とも呼ばれるキューバは、1991年のソ連崩壊により深刻な経済危機に陥りました。筏でフロリダを目指す人々の記事が新聞を賑わせていたこの頃、政府は観光業の振興による経済危機脱却を図ろうとし、この夏は、まさに観光の国としての扉が開かれようとしているところでした。
今後への期待感に溢れた市民の明るさも感じられたキューバ。首都ハバナや歴史ある街並み、そして海辺のリゾートなどを訪れます。

◆　　メキシコ／メキシコ中央高原にきらめく歴史的なコロニアル都市を訪れます。グアナフアトは18世紀、銀の産出で栄えた街です。サン・ミゲル・デ・アジェンデは山間の落ち着いた芸術の村。
そしてメキシコシティでは、国立人類学博物館でメキシコの豊かな古代文明をじっくり鑑賞します。

概要

08.07(水)-08.08(木), 08.13(火)　ハバナ

首都ハバナの旧市街は1900年代前半の建物が密集し、細く格子状に広がる路地には1950年代のアメリカ車が停まるワンダーランド。港近くの歴史ある教会や要塞を訪れ、新市街ではアイスクリームを賞味しハバナ大学や革命広場を訪ねます。最後はカリブ海を望む通りマレコンを散策。

08.09(金)-08.13(火)　バラデロ、シエンフエゴス、トリニダー、コヒマル

ハバナを離れ、キューバ島の中央部へ。公共交通が確実性に乏しいため、旅行会社のツアーに乗ります。まずはバラデロ・ビーチでリゾート。続いて１泊２日のシエンフエゴスとトリニダー観光。その後はハバナ近郊のビーチでのんびり過ごし、ヘミングウェイの愛したコヒマルも訪れます。

08.14(水)-08.15(木)　グアナフアト

メキシコ中央部の高原の街グアナフアトを巡ります。銀鉱山で発展したグアナフアトにはバロックの教会やコロニアルの家並みが残り、石畳の散策が楽しい。２日目は近郊の銀鉱山や村の教会を巡り、街に戻って市場を覗いたら、丘の上のホールで美しい音楽に浸ります。

08.16(金)-08.18(日)　サン・ミゲル・デ・アジェンデ、メキシコシティ

メキシコ中央高原のサン・ミゲル・デ・アジェンデは静かな芸術の街。コロニアルの家並みやネオゴシックの教会を散策します。長距離バスで首都メキシコシティに戻ったら、国立人類学博物館でメキシコの古代文明に思いを馳せ、国立芸術院宮殿で民族舞踊に酔いしれます。

◆感想　by　サリーナ

『キューバに行ってみたい』という気持ちが膨らんだのは、冷戦終了後間もない1996年のこと。社会主義国キューバではソ連からの物資が途絶え、生活困窮がニュースで伝えられていたけれど、明るい太陽のビーチで弾ける笑顔、趣ある建物の前に停まる1950年代クラシックカー。これは何なんだろう、行ってみるしかない！

まだ映画『ブエナ・ヴィスタ・ソシアル・クラブ』以前のこと、日本には現地情報も少なく行き当たりばったりで旅したキューバは、すばらしいビーチや歴史ある街が次から次へと現れるすごいところでした。そして、 "素のラテン" とでも表現すべきか、キューバの人たちは人なつこく熱く、これが想像以上に面白かった。この貴重な体験は、8年後のサイダーとのキューバ自転車旅へとつながっていきます。

また、二度目のメキシコ、中央高原のカラフルなコロニアル都市はゆっくりとした街歩きが本当に楽しかった。そして、前回に続き今回もすごく親切で楽しいメキシコの人たちに出会うことができました。やっぱりメキシコは私の住んでみたい国ナンバーワンです。それから、こんなラテン系行き当たりばったり旅に喜んでつきあってくれたユミちゃんに感謝。