奥出雲サイクリングターミナル
今日も爽やかな秋晴れ! 昨日の到着時点では暗かったので気づきませんでしたが、山並のあちこちには鮮やかな紅葉が。サイクリングターミナルをあとに、6人が元気に出発です。
鬼の舌震へ
まずは、『鬼の舌震』という紅葉で有名な渓谷に向かいます。ここは神話の舞台で、『鬼の舌震』という名称は、『ワニの慕ぶる』がなまったのだと伝えられています。日本海のワニに慕われた玉日姫が、ワニが来られないように大岩で川をせきとめたとのことで、渓谷にはごろごろと大岩が。
ところで昔は日本海にワニがいたの? 実は『ワニ(和仁)』って鮫のことだそうです。
山あいの道を行く
山あいの道は上りに入り、サリーナが引く。あたりはところどころ紅葉していい雰囲気です。でも朝一番から上りが続くね~
鬼の舌震の遊歩道
ようやく鬼の舌震の遊歩道入り口に到着しました。自転車を置いて往復40分の遊歩道を散策です。谷底近くまで階段を下ると、吊り橋を渡って水辺を歩いたり、崖の中腹につくられた歩道を巡ったり。川には巨大な岩がごろごろ。風雨に穿たれた穴ぼこのあいた岩『雨つぼ』や、広い平らな岩『千畳敷』など。
紅葉
『あの岩は千畳はないよね~』『30畳くらいかな』『雨つぼは露天風呂に使うと気持ちええやろなあ』『誰がお湯を運ぶん?』などおしゃべりしつつ、楽しい道のりです。
途中には、こんな見事な紅葉も(写真)。
渓流にて
水辺に近づけるところもあって、澄み切った渓流はちょっと冷たいけどいい気持ち。ちっちゃい魚がたくさんいました。
田舎の立派な道を行く
『さあ、次は絲原記念館ですよ』とサリーナ。しばらく田舎道をのんびりポタリング。周囲には小高い山並みが連なり、なだらかな道のりがいい感じです。
ジオポタ独占状態の道
『楽しいなあ~』とのんびり行くナオボー、ミエちゃん、チューボー。車はほとんど通らないジオポタ独占状態の道を走っていきます。
絲原記念館付近
『もう少しで絲原記念館ですよ~』とサリーナ。実は、鬼の舌震からすぐ(5分くらい)と思っていたので、意外に長い道のりは予定外でしたが、それでも楽しい田舎道を走れて満足。
絲原記念館でのお昼の予定はちょっと遅くなって午後1時。そばやうどんを食した後は、たたら製鉄の歴史を勉強です。砂鉄から鉄の塊をつくって、日本刀まで。『鉄をつくるって大変だったのねー』
絲原家の居宅
ここでは、記念館に隣接した絲原家の居宅や庭園の一部も公開されています。記念館の奥の紅葉もなかなかのものでした。
あやしい道を行く
さてすでに午後2時。これから本日の宿、海潮温泉までは40km近い道のりです。しばらくは国道314を走っていましたが、『もっといい道を行こう!』と相変わらず野性の勘のサイダー。気持ちいい山道を下って、通行止めでまた同じ山道を上る。(笑)
湯村の手前で入った旧道は正解、いい感じの道でした。川沿いの渓谷を眺めながら(TOP写真)、ジオポタ独占の道を楽しく駆け抜けます。
いい感じの旧道
とはいえ、日は傾いてきた。全部走るのは無理そうだから木次駅から鉄道に乗ろう、とあせるサイダーはみんなをせき立てて飛ばす飛ばす! 何せ電車の本数はとても少ないのだ。
木次駅からの電車内
5時近く、木次駅に駆け込んで次の電車はと聞くと、『もうホームに入っていて、あと3分で発車ですよ』と駅員さん。あと3分! 輪行支度は到底無理だ。『時間がないので…』と言うと、事情を飲み込んでくれた駅員さんは、自転車そのまま持ち込みを許してくれました。2駅だけの乗車だったのですが、本当に助かりました。感謝です!
さて出雲大東駅に到着し、海潮温泉まであと4km。あたりはもう薄暗くなっています。しかし、ここから『あと少し』が相当長かった。県道24号から海潮温泉への入り口が見つからず、真っ暗な道を右往左往すること30分。通行人(めったにいない)に尋ね、宿に電話してようやく着いたのは6時半。
それでも紅葉の露天岩風呂に入れば、疲れも吹き飛んでしまいます。ゆっくりお湯につかった後は、いろり端で鴨鍋をはじめとした豪華夕食を堪能し、あとは部屋で『大貧民』の二次会です。大貧民のベテラン、サイダーとサリーナはいまいち、大勝ちは『大貧民は初めて』のミエちゃんでした。
感想 by トシくん&ミエちゃん
ジオポタでのサイクリングは昨春の淡路島に続いて2回目。
幸いお天気に恵まれて心地よい走りを楽しみました。
自転車を電車に載せるのは初めての経験で、山間を走る一両だけの電車で、6台の自転車を載せると電車のかなりのスペースを占めていました。
暗い夜道をライトをつけて始めて走りました。結構怖かったです。
アップダウンの続く道をうんうん、すいすい走りました。
淡路島以来、少しは足腰を鍛えたつもりでしたがまだまだと悟りました。
紅葉した山々はとても美しく、古い神社には心が洗われました。
楽しいサイクリングに参加できて感謝しています。