r239銭屋美弥線
今日は秋芳洞の北にある景清洞の近くから、『海上アルプス』と呼ばれる奇岩の並び立つ青海島(おうみじま)まで。
宿を出て秋吉台の北を通るr239銭屋美弥線を西へ進むと、まずは鎧峠までちょっと上り。
鎧峠からの下り
そして鎧峠からしばらくは快適な下りが続きます。薄曇りの空の下、微妙なニュアンスに満ちた緑が映えます。
山領
山領の集落の手前で急勾配の下が終わると田畑の中を行くほぼ平坦な道になり、周囲にはのどかな景色が続きます。
麦畑の中を行く
畑に青々としているのは麦ですね。ここは元は田んぼだったようですが二毛作?
田植え
その先の田んぼではトラクターが田んぼの整備をしています。もうすぐ田植えがされるのでしょう。
田んぼの中を行く
そんな田んぼを横目にどんどこ行きます。
赤い瓦の民家
田んぼの向こうに赤い屋根の民家が見えます。このあたりで使われている瓦は島根県石見地方で生産される石州瓦(せきしゅうがわら)と呼ばれる赤瓦なのです。
別府
宿から40分ほど走って秋吉町の別府にやって来ました。
別府厳島神社
ここには別府厳島神社があり、その境内に美しい池があるというので立ち寄ってみることにしました。
弁天池
『青い~、きれい~』 麦の話ではありません。突如現れたブルーの池。
畑の先の森の入口に弁天池はありました。池は厳島神社の境内の奥にあるのかと思ったら、道端に突然現れました。神社そのものがさほど大きくないのです。
この池の水はカルスト地形が生み出す特有の透き通ったエメラルド色。幻想的な美しさを見せる上に不老長寿の水だそうで、日本名水百選に選定されてもいます。
水神公園
不老長寿の水を汲み、次ぎに向かうはこちらも水関連、水神公園です。弁天池から穏やかに上り、厚狭川まで下ったところに『そうめん流し』の看板が。ここから道は急勾配で森の中に消えて行きます。
水神公園の滝
静かな細道をえっこらよっこらしながら上って行くと、脇にはせせらぎが流れてきます。そして上り詰めたところにはこんな小さな滝がありました。いかにも涼し気です。さらに徒歩で石段を上ると『そうめん流し』の会場に出ましたが、まだ午前中も早いので準備中でした。
中国自然歩道
今日は曇りで暑くもなく寒くもなく自転車日よりです。水神公園を駆け下りゴルフ場の間を抜ける中国自然歩道と地図に表記のある道に入りました。誰も通らないジオポタ独占のこの道は適度なアップダウンに適度な道幅、森の中と言うことなしです。
続中国自然歩道を行く
こんな道、好きです!
石柱渓
この中国自然歩道は豊田湖まで続いているようですが、その途中にある石柱渓(せきちゅうけい)に寄ってみました。小さな看板と今見ごろの藤棚以外は目立つものがない田んぼの脇にある入口を入ると、森の中に道は続いて行きます。
石柱渓の小滝
すぐに小さなせせらぎが姿を見せ、滝の位置を示す案内板が現れました。この案内によれば全長2kmほどの間にものすごい数の滝があるようなのですが、この日は川の水が濁っていてあまりいい雰囲気ではなく、入口付近にあった滝は規模が小さくさほど見応えのあるものではなかったので、滝を3つ4つ見て引き返すことに。
石柱渓から豊田湖へ
石柱渓は白根川の支流の大州田川にありますがここから先は白根川本流に沿って豊田湖へ向かいます。
下台
白根川の谷には小さな集落が点在しています。そこに立つ民家がほとんどが伝統的な造りによるもので美しい景観を作り出しています。
豊田湖
木屋川ダムによってできた豊田湖に到着。その湖面には釣り人を乗せた小さなボートが浮かび、周囲の森の木々はいっぱいに蓄えられた湖水に覆い被さるようにして生えています。
豊田湖にて
本日の参加メンバーは左から、ケロガメ、デラリン、サリーナ、ジーク、ムカエル、カメラはサイダー。
豊田湖を廻る
ここからは湖の東岸と西岸を通る2コースが考えられますが、我らがケロガメが、
『西岸のほうがアップダウンが少なそう~』 というので西岸へ。ところがこの西岸に出るには一旦下って木屋川ダムまで上らなければなりませんでした。あちゃ~
しかしその甲斐あって、水辺近くを通ることが出来ました。まあこれで+-0かな。。
俵山温泉へ
昼飯時が近づいてきました。今日の昼飯処はむずかしく、湯本温泉まで行かなければないかと思っていたら、またまたケロガメが、ちょっと寄り道になるけれど俵山温泉にあると言います。実はケロガメ、事前調査バッチリだったのです。
というわけで、ルートを離れ俵山温泉へ向かいます。分岐点から一丘上って俵山温泉に到着です。俵山温泉は古くからある湯治湯として有名なところだそうで、源泉100%かけ流しの湯が2カ所あります。
和フレンチの昼食
その一つ白猿の湯は2004年にオープンしたもので、和仏レストランなるものが併設されています。
和仏ってなんだ、お寺にあるのかな? 仏様がおいてあるのかな? と勝手な想像をしましたが、和がジャパンなら仏はフレンチだって。ちょっとしゃれたレストランで雰囲気も結構、料理もおいしかったです。
俵山温泉から大寧寺へ
昼食の後、元のルートに戻ると再び上りが始まります。木津川に沿って大寧寺峠まで上ると今度は道脇を流れるのは大寧寺川になり、それに沿って大寧寺まで下ります。
大寧寺の盤石橋
大寧寺は大内義隆父子自刃の地として有名だそうで、参道の入口には盤石橋(ばんじゃくばし)という刎橋(はねばし)と呼ばれる形式の素朴な感じの石造の橋があります。刎橋として有名なのは日本三大奇橋の一つ猿橋ですが、石造のものは珍しく、山口県にはいくつかあるものの他の地方ではほとんど見られないものだそうです。
湯本温泉中心部
大寧寺からちょっと下ると湯本温泉です。ここは山口県ではもっとも古い歴史をもつ温泉で、室町時代に大寧寺の住職が発見したと言い伝えられているところだそうです。
湯本温泉
湯本温泉を流れるのは深川川。大寧寺川はここでこの深川川に流れ込んでいます。
足湯でいいきもち~
音信川(おとずれがわ)河川公園の中に足湯があるとのことなので行ってみました。木造の吊橋を渡るとそこに結構立派な足湯がありました。石がふんだんに使われていていい雰囲気。これまでのサイクリングの疲れが癒されます。
仙崎へ
湯本温泉の足湯からは日本海の漁港、仙崎目指してまっしぐら。穏やかな下り基調のカントリーロードを快調に飛ばすジーク、後を追うサリーナ。
仙崎
仙崎は日本海側屈指の漁港で、戦後の引き揚げ港としても知られています。
漁村を行く
裏通りを進めばちょっと古めかしい民家や板張りの倉庫や作業場といった建物がたくさん残っています。
仙崎人工島から青海島を望む
仙崎港の北にある出っぱったゾーンにやってきました。ここは人工の埋め立て地で、海の向こうには青海島が見えます。
弁天島と青海島
この島の北西の角には小さな弁天様があります。昔はこの弁天様が立つところだけの島だったそうですが現在はその島を取り込むような形で人工島ができています。写真の太鼓橋の右側が弁天島で、向こうに見えるのが青海島です。仙崎出身の童謡詩人金子みすゞが弁天島を詠んでいます。
「あまりかわいい島だから ここには惜しい島だから 貰ってゆくよ綱つけて」…
金子みすゞ『仙崎八景 弁天島』
青海大橋
仙崎港の弁天島を後にすれば、あとは青海大橋を渡り今夜の宿に向かうだけです。ところがその青海大橋はちょっと長くてちょっときつかった。歯をくいしばってわっせ、わっせと上る面々。(TOP写真も)
王子山公園から仙崎を望む
青海大橋を渡り切ったところにあるのが王子山公園。ここから仙崎への眺めはとても良かったです。
… 王子山から町見れば、わたしは町が好きになる。 …
金子みすゞ『仙崎八景 王子山』
青海島を行く
青海島には2つ小さな峠がありました。そんなところでへこへこしていると大勢のランナーに追い抜かれそうになります。今朝宿のご主人が言っていた『山口100萩往還マラニック大会』の参加者です。マラニックという名はマラソンとピクニックをくっつけたものだそうで、なんと最長は48時間で250kmも走るものだそうです。驚き!
なんとかマラニックの人々に追い越されないようにして無事、通(かよい)の宿にたどり着きました。
見所満載のこの日のコースは、最初から最後まで水辺に接する水もの三昧の楽しいコースでした。
ひとこと by ムカエル
私にとって初めての山口訪問。司馬遼太郎ファンのムカエルとしては、愛読書「竜馬がゆく」で読んだ明治維新の立役者、桂小五郎を生んだ長州藩がいったいどんな所なのかとても興味がありました。当初の目標である馬刀貝取り(これで何で「マテ貝」って読めるんだろう?)は残念ながら断念となりましたが、奈良での3日間のポタに続き山口での5日間のポタ、合計8日間にもわたる長い旅は心躍るものでした。幸いにも四日目に少しだけ雨に降られただけで、連日晴天続き。楽しい楽しいポタとなりました。
旅の記憶はすべてが素晴らしいものですが、その中でのマイベスト5を敢えてあげると次の通り。
初日:秋芳洞(鍾乳洞とは思えない規模の大きさに圧倒)
次点として秋吉台(奇観とも言える眺めに加えて、秋芳洞への超激坂は下るのも大変!)
二日目:別府弁天池(吸い込まれそうな水の青さに感動)
三日目:青海島一周クルーズ(日本海側に広がる自然が作った奇岩や洞穴が見事)
次点で萩の町(十分に歴史を感じさせてくれました。ボランティアの方々の懇切丁寧な説明にも感激)
四日目:長門峡(やっぱり自然の中を走るのは最高です)
五日目:津和野城址(津和野の町の眺望が最高)
サリーナ、素晴らしい企画をどうもありがとう。
ところで山口企画での番外編旅の記憶は何と言っても最終日。津和野城址への行き帰りで2度も蛇に出くわしたのに加えて、津和野の町を出発した後の山道でもまたまた蛇に遭遇。蛇が大の苦手な小生にとって1日で3回も蛇に出くわすとは幸運の印か? 背中ゾクゾクものでしたが、夏のサマージャンボ宝くじは当選確実でしょう。
帰りの電車は連休最終日だけあって大混雑。新幹線でも通路に自由席からあふれ出た人たちが。そんな中で自転車を置く場所を確保するのは至難の技。ところが流石はサイダー、上手に三人用席の後ろに3台詰め込んでしまったのでした。あー、楽しかった。又どこかに行こうぜい!

