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渡良瀬渓谷と桐生新町

渡良瀬渓谷なんちゃってキャンプ '22

開催日 2022年07月24日(日)曇りのち晴れ/暑い
参加者 コテッチャン/サリーナ/サイダー
車組 ベネデッタ/レイナ/レイ/タキスキー
総合評価 ★★★
難易度 ▲▲
走行距離 48km
累積高度 500m
地域 関東
群馬県

根利八木原大間々線
根利八木原大間々線

コース紹介

沢入から渡良瀬渓谷沿いのアップダウンを楽しみつつ草木湖を眺め、大間々まで下ったら高津戸峡の遊歩道を散策します。渡良瀬川の自転車道に入って絹織物で発展した桐生新町の重要伝統的建造物群保存地区を巡ります。

動画(08'08" 音声:一部にあり)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
沢入
465m
START 発08:45 r343 ファミリーオートキャンプ場そうり
沢入駅
470m
1km 着08:50
発09:00
r343 駅舎内に簡易郵便局/無料駐車場
草木橋
470m
5km 着09:15
発09:20
r343 草木湖中央部に架かる赤い橋
草木湖展望台
520m
9km 着09:45
発09:50
一般道
r345
あまり使いたくないWC
草木ダム
460m
10km 着09:55
発10:00
一般道
r345
右岸にWC
水沼駅
255m
23km 着11:15
発11:30
r257 自販機、温泉:600円
わたらせ庵 はやぶさ食堂
大間々
190m
32km 着12:25
発13:20
一般道 昼食:双葉食堂
高津戸峡
180m
33km 着13:30
発13:55
一般道 はねたき橋から高津戸橋まで左岸遊歩道500m
高津戸ダム
西桐生駅
125m
41km 着14:25
発14:35
一般道 上毛電気鉄道
文化財
桐生新町
125m
42km
45km
着14:45
発15:40
一般道 桐生新町重伝建有鄰館/旧書上商店/旧曽我織物工場
天満宮/群馬大/旧株式会社金芳織物工場鋸屋根工場
桐生駅
120m
48km 着15:50
JR両毛線
日の入り18:55/足利市観光協会桐生市観光協会足利市内名所地図文化遺産オンライン

バンガローバンガロー

群馬県みどり市の草木湖の北にある沢入(そうり)のキャンプ場の朝は爽やか。

早朝のキャンプ場早朝のキャンプ場

空にはうっすらと雲が掛かっていますが、その雲も池とその周辺の緑も朝日を反射して輝いています。

鉄橋を渡るわたらせ渓谷鐵道鉄橋を渡るわたらせ渓谷鐵道

7時少し前、バンガローのデッキで朝食の支度をしていると、すぐ目の前の鉄橋をわたらせ渓谷鐵道の一両編成のディーゼルカーがガッタンゴットンと通過して行きました。

これはツートンカラーですから新型車両ですね。

朝食朝食

かわいらしいわたらせ渓谷鐵道を眺めたら朝食です。

まずはトマトジュースで喉を潤します。サイダーがコーヒーを入れている間に、ベネデッタとレイナはホット・サンドイッチの準備を。ベネデッタは朝食用の食材を準備していたようですが、昨夜のキャベツと肉があるのでそれらと卵を挟むことにしました。それでもあまってしまったキャベツは炒め物に。

そしてサリーナがキーウィフルーツを1個/1人も剥いてしまったので、さあ大変。結局朝に食べようと思っていたスイカには手が付けられず。

出発準備よし出発準備よし

朝からおなかいっぱいになり、あれやこれやと一通り盛り上がったところであと片付けをして、出発準備を整えます。

沢入の集落沢入の集落

今日の走行組には昨日走った、コテッチャン、サリーナ、サイダーの三名に加え、ベネデッタが参入します。

ベネデッタは沢入駅の駐車場に駐車させてもらいそこから自転車で出発するので、まずは沢入駅へ。

渡良瀬川の谷渡良瀬川の谷

渡良瀬川の対岸に集落が見え出しました。沢入駅はこのちょうど向かいあたりです。

昨日は先に見えている山のずっと向こう側からやってきました。

沢入橋から渡良瀬川上流を望む沢入橋から渡良瀬川上流を望む

沢入橋で渡良瀬川を渡り、左岸に出で川沿いを少し下ると沢入駅です。

沢入駅のプラットフォーム沢入駅のプラットフォーム

ベネデッタは自転車の出発準備を済ませて待機しており、車組のレイナとレイもやってきていました。

ちょうどそこにわたらせ渓谷鐵道の古い車両がやってきました。ちょっとだけレトロな雰囲気ですね。

沢入駅前沢入駅前

間藤へ向かう車両を見送ったら、私たちもいざ出発。今日はここから渡良瀬渓谷を下ってまずは大間々に出、そこから足利まで走るつもりでしたが、平地になると暑そうなので、桐生上がりが濃厚です。

本日のメンバーは左から、自転車は三脚替わりになったコテッチャン、車でここから帰宅するレイとレイナ、ベネデッタ、サリーナ、そしてサイダーです。

わたらせ渓谷鐵道の鉄橋をくぐるわたらせ渓谷鐵道の鉄橋をくぐる

沢入から下流の渡良瀬川には両岸ともに道があり、右岸は国道、左岸は地方道です。カッ飛ばすなら国道、のんびり行くなら地方道が良いでしょう。私たちは当然ながら地方道を行きます。

出発するとほどなくわたらせ渓谷鐵道の鉄橋をくぐります。この鉄橋は今朝キャンプ場から列車が通るのが見えたやつです。

沢入の下り沢入の下り

川上から川下へ下るので、ベネデッタは今日は楽勝と思っていたようなのですが、沢入から大間々までは距離30kmで標高差は約300mなので平均勾配は僅かに1%しかありません。

まあ1%であってもずっと下りなららくちんなのですが、世の中そう甘くはありません。

上り上り

ぐわーっと下ったかと思ったら、ぐわ〜〜っと上らなければならないところがそこら中に出てきて、ヘーコラ。

しかも今日は昨日と違い空が雲に覆われ尽くしているためか、熱が逃げ場がなくその下に閉じ込められていて、とっても蒸し暑いのです。

草木橋草木橋

道は渡良瀬川のすぐ横を走っているのですが、川面は川側に木々が生い茂っていることに加え、谷が深くてあまり良く見えません。

その木々がちょっと途切れると、草木湖のほぼ中央に架かる赤い草木橋が見えて来ました。

草木橋より草木湖の南を望む草木橋より草木湖の南を望む

緑色の背景にこの赤い橋はとてもよく目立ちます。

青空があったらここは気持ちがいいところなのですが、今日は厚い雲がちょっと残念。

ベネデッタ、サリーナ、コテッチャンベネデッタ、サリーナ、コテッチャン

3速しかないベネデッタはここまでギャーピー言いながらもなんとか走ってきました。

それに続くは、今日は昨日より暑いね〜と言うサリーナ。そして、あたしは暑いの平気だよ〜と言うコテッチャン。

サイダー&サリーナサイダー&サリーナ

ここまでは比較的木々の下を通ってきた割合が多いのですが、今日は日差しがないのでこれは特に有効ではありません。まあしかしそうは言っても、緑が多いのは気分的にはとてもいいです。

昨日汗を流したサンレイク草木の横を通ると、『え〜、ここが昨日来たところですか〜』と言う面々。そうなんです。車ではあっという間でしたが、自転車で来るとそれなりに掛かるのです。

草木湖展望台より草木湖展望台より

そのサンレイク草木からはちょっとしたアップダウンを繰り返し、草木湖展望台に到着。

ここには東屋があり、その中になんとでっかいスヌーピーともう一つの縫いぐるみが置かれていました。コテッチャンは大喜びでこれらの間に収まって写真を撮って家族に送っていたようです。

草木ダムへ下る草木ダムへ下る

草木湖展望台を出るとそのすぐ先には草木ダムがあります。

草木ダムへ向かうベネデッタ草木ダムへ向かうベネデッタ

草木ダムは高さが140mもある巨大なもので、利根川水系でも有数のダムです。

このダムの建設目的は複合的ですが、渡良瀬川の上流にあった足尾銅山で発生した足尾鉱毒事件もそれに関係していました。

草木ダム展望台より草木ダム展望台より

草木ダムに到着。

北には先ほど通ってきた赤い草木橋が見えます。

柱戸川柱戸川

草木ダムを出るとすぐ左手に小さな流れの柱戸川が現れます。

ここには小さいけれどきれいな姿の不動滝が落ちているのですが、それはこの時期は木々に隠れて見えませんでした。

草木ダムの東の山草木ダムの東の山

柱戸川の先で枝道に入らなければいけなかったのに、うっかりバス通りを行ってしまったので、渡良瀬川まで下ってしまいそうになりました。

これは下り始めてすぐに気がついたので良かった。

バス通りからの激坂上りバス通りからの激坂上り

ところがこのバス通りからの復帰路は激坂上りで全員押し!

ここだけで汗だらだらです。

座間座間

そこは東町座間というところで、今度はその集落内を抜けて行きます。

神戸駅対岸付近神戸駅対岸付近

青年研修センターはあっちという案内板が何ヶ所かあり、その研修センターの横を通り過ぎて進めば、道は林の中へ。

神戸駅付近の渡良瀬川神戸駅付近の渡良瀬川

右手の視界が開くと下に渡良瀬川の流れがあり、対岸にわたらせ渓谷鐵道の線路が見えます。

列車の時刻表を見るとあと数分で通過しそうなので、ちょっと待ってみることにしました。

神戸駅へ向かうトロッコわっしー1号神戸駅へ向かうトロッコわっしー1号

左手の木の向こう側はトンネルで、シュー、ゴーッという音が聞こえたと思ったら、一両編成のトロッコわっしー1号がそこから飛び出してきました。

窓ガラスが入っていないセミオープンカーで気持ち良さそうですが、この時期はちょっと暑いかも。

座間の庚申塚付近座間の庚申塚付近

トロッコ列車の通過に満足したら、渓谷沿いを行きます。

渡良瀬渓谷は渓谷とは言っても急峻な岩場は少なく、穏やかな印象のところが多いのですが、ここは切り立った岩場で渓谷らしいです。

小滝小滝

対岸に小さな滝が二本落ちています。

わたらせ渓谷鐵道はこれらの滝のすぐ横を通っているので、先ほどのトロッコ列車なら飛沫が浴びられそうです。

東町小夜戸松島東町小夜戸松島

これらの滝眺めながら進めば、その先は平場になり畑が出てきます。

東町小夜戸大沢東町小夜戸大沢

そして道幅が広がり、

東町小夜戸大原東町小夜戸大原

二車線になると大原です。

この道は直角カーブを二度描くと渡良瀬川を渡って中野駅の方へ行ってしまうため、山側の道に入ります。

東町小夜戸下小夜戸東町小夜戸下小夜戸

ということでここも上りで、三速しかないベネデッタは大騒ぎ。ダッシュしてグワーッと上れるところまで上ります。

こんなことが何度もあって、その度にぎゃーとかピーとか騒々しい。(笑)

くろほね大橋くろほね大橋

いつの間にかみどり市から桐生市に入っていて、空にはお日様が顔を出し、とても暑くなってきました。

上りダッシュを繰り返すベネデッタが冷たい飲み物がほしいというので、ここで水沼駅に立ち寄ることにしました。

くろほね大橋から渡良瀬川下流を見るくろほね大橋から渡良瀬川下流を見る

くろほね大橋で渡良瀬川を渡ります。

草木ダムで塞き止められた渡良瀬川の流れはとても穏やかです。

水沼駅水沼駅

水沼駅は温泉がある駅として有名ですが、今日はここで温泉に浸かると終わってしまうので、これはがまん。

自動販売機の冷たい飲料だけいただきました。

桐生市黒保根町八木原桑ノ代桐生市黒保根町八木原桑ノ代

水沼駅の冷たい飲み物で生き返ったら、再び渡良瀬川を渡ってその左岸を下ります。

ここは山道風でちょっといい感じ。(TOP写真共) しかしこの道、れっきとした県道で根利八木原大間々線といいます。

雰囲気の良い道ですが路面は少々荒れており、ここでサイダーがパンク。およよ〜〜

新栄橋より福岡大橋を望む新栄橋より福岡大橋を望む

大間々まで下ってきました。

昼食をとるため新栄橋で渡良瀬川を渡り、市街地に入って行きます。

わたらせ渓谷鐵道わたらせ渓谷鐵道

新栄橋から坂道を上って行くと、ちょうどそこにわたらせ渓谷鐵道の列車がやってきました。

わたらせ渓谷鐵道は本数が少なく上下線とも一時間に一本ほどですが、合わせると一時間に二本になり、さらに移動しているため、思ったより出会えました。

大間々を流れる渡良瀬川大間々を流れる渡良瀬川

高度を少しずつ上げて渡良瀬川が下に見えるようになってくると、大間々の街です。

双葉食堂双葉食堂

大通りに出た突き当たりにあった食堂に入ってみました。

外観はかなりレトロで昭和チック。(笑)

メニューもなかなかそれっぽく、ラーメンもカツ丼もカレーライスもあるという典型的な庶民の食堂です。

肉丼肉丼

驚いたことにここの売りはどうやらホルモン焼のようで、各部位が一人前350円とか400円でいただけます。しかしここでホルモンを食べ出すとだもう動けなくなりそうなのでこれは封印、サイダーとサリーナは肉丼、コテッチャンは冷やし中華、ベネデッタはレバニラ炒めにしました。

冷やし中華はまあ普通、しかしレバニラ炒めは超大盛り、肉丼はご覧の通りで厚い肉が二枚も載っているのはいいのですが、その下はごはんだけなのにびっくり。まあ肉丼だからね。(笑)

はねたき橋から見た高津戸峡はねたき橋から見た高津戸峡

大間々で渡良瀬川は高津戸峡になります。

はねたき橋から高津戸峡を見下ろしてみると、結構な高さで足がすくみそうです。

遊歩道から高津戸峡を見下ろす遊歩道から高津戸峡を見下ろす

この高津戸峡には、はねたたき橋から高津戸橋まで左岸に遊歩道が500mほど続いているので行ってみることにしました。

高津戸峡からはねたき橋を見上げる高津戸峡からはねたき橋を見上げる

まずは階段で川辺まで下るのですが、暑いこの日はこれがちょっとしんどいです。

下るとすぐに『ポットホール→』の案内板があったのでこの案内に誘われて、河原へ。

ゴツゴツ岩場の渡良瀬川ゴツゴツ岩場の渡良瀬川

ここの河原は巨大な岩場があちこちにあり、どこにポットホールがあるのかわからずにうろうろ。

卵を生んだコテッチャン竜卵を生んだコテッチャン竜

サリーナとベネデッタが行った方はハズレ。コテッチャンが行った方にかなり大きなポットホールがあり、その中に巨大な石が入っていました。これだけ大きな石が入っているのはかなり珍しいです。

コテッチャン竜が自分よりでかい卵を生んだみたいだ。(笑)

はなたたき橋はなたたき橋

涼しかったらもう少し高津戸峡の遊歩道を行っても良かったのですが、全員、今日はもうそれには及ばずと引き上げます。

高津戸峡からははねたたき橋を渡って桐生へ向かいます。

相生町の渡良瀬川相生町の渡良瀬川

相生町で川辺に出ると、そこは気持ちのいい地道。

ジオポタではサイダー道と呼ばれる地道をどんどこ行きます。

相川橋から渡良瀬川の下流を望む相川橋から渡良瀬川の下流を望む

この地道が終わったところに掛かるのは相川橋で、これを渡って渡良瀬川の左岸へ。

川内町の渡良瀬川川内町の渡良瀬川

相川橋は相生町と川内町を結ぶのでその名になったとか。ということでこちら側は川内町です。

牛枠牛枠

ここでちょっと面白いものを発見。河川敷に鉄骨で組まれた妙なものがいくつか置かれています。これは牛枠というもので、川が増水した時、水の流れを弱めるためのものです。

牛枠は伝統的には木で作られていましたが、木はやはり腐りやすいからか、ここでは鉄が使われています。最近はあまり見掛けなくなっていますので、これは貴重なものだと思います。

西桐生駅西桐生駅

桐生の街に入ってきました、桐生は上毛かるたで『桐生は日本の機どころ』と詠まれるほどで、繊維の街として発展してきました。これからその街をぐるりと巡ってみます。

まずは西桐生駅。これはわたらせ渓谷鐵道ではなく、1928年(昭和3年)に開業した上毛電気鉄道上毛線の駅です。洋風のマンサード屋根が特徴で、登録有形文化財と土木学会選奨土木遺産になっています。

桐生織物会館旧館桐生織物会館旧館

これは桐生の織物産業が全盛期だった頃の、1934年(昭和9年)築の桐生織物会館旧館。

外壁はスクラッチタイル、屋根はなんと建設当時は青緑色の日本瓦葺で、当時としてはかなりモダンな建物だったと思います。屋根はここからはよく見えませんが青緑色には見えないので、もしかすると葺き替えられているのかもしれません。この周囲にはこの建物と同じようなスクラッチタイル張りの事務所や住宅がいくつか残っています。

旧水道事務所倉庫旧水道事務所倉庫

桐生織物会館旧館の向かいには桐生市立西公民館(旧水道事務所)があります。その機械室として使われているかつての倉庫は母屋同様に鉄筋コンクリート造ですが、伝統的な土蔵に似せています。

土蔵土蔵

これは民家の角にあった土蔵で、腰はなまこ壁、屋根は置き屋根です。かなりよく保存されています。

旧矢野蔵群旧矢野蔵群

本町通りに出ると現在は市の多目的イベントスペース有鄰館になっている旧矢野蔵群があります。

かつてここでは酒・味噌・醤油などの醸造が行われていたそうで、古い蔵は1843年築で合計11 棟あります。

煉瓦蔵煉瓦蔵

中でも通りに面した煉瓦蔵はかなりの大きさです。

解説してくれた方によると、この煉瓦は渋沢栄一らが設立した深谷の煉瓦工場で焼かれたものだそうです。

かつての矢野商店かつての矢野商店

外部にあった絵は1890年(明治23年)制の銅版画で、当時の矢野商店の様子がよくわかります。

帽子屋帽子屋

伝統的な造りではあるものの、新しそうなのこの家はなんと帽子屋さん。

かなりおしゃれですね。こんなところに帽子をオーダーしてみたい。

花のにしはら花のにしはら

現在は花屋さんになっているこの建物は明治時代に建てられた旧書上商店。

書上商店は買継商で、明治時代に横浜に支店を作り織物輸出業を開始し、さらに上海にも出店していたそうで、最盛期には店員が100 人を超えるほど繁盛したといいます。

土蔵土蔵

その向かいに建っていた玉上薬局の土蔵も立派。

旧曽我織物工場旧曽我織物工場

本町通りから八右衛門通りに入ると、そこに立つのは1922年(大正11年)築の旧曽我織物工場。

外壁は大谷石で、ギザギザのノコギリ屋根がいかにも工場で、妻壁に通風用の丸い窓が見えます。

本町通り本町通り

再び本町通りに戻って北へ向かいます。

現在の本町通りは歯抜けのところや閉店した店も見られ、少し寂しい感じもしますが、古い良い建物も残っているので、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。もうちょっとがんばると、街に活気が戻りそうです。

森合資会社森合資会社

これは1904年(明治37年)創業の森合資会社。左は店蔵で右が事務所。このさらに右手に石蔵もあります。

1914年(大正3年)の建築の事務所はタイル張の洋風建築で、一見石造のようにも見えますが木造です。これより古い店蔵は土蔵造りで、屋根は元は瓦葺きでしたが金属板で葺き替えられています。

桐生天満宮桐生天満宮

本町通りの突き当たりに立つのは権現造りの桐生天満宮。

本殿と幣殿には完成までに15年を要したという彫刻が施されています。天満宮ですから撫牛も。

群馬大学工学部守衛所群馬大学工学部守衛所

天満宮の横にあるのは群馬大学工学部で、門番小屋がかわいい。

上方外壁の竪羽目板の下部が三角なのがちょっと面白いです。

群馬大学工学部同窓記念会館群馬大学工学部同窓記念会館

群馬大学工学部同窓記念会館は1916年(大正5年)築の旧桐生高等染織学校の本館と講堂を移築(曳家)したものだそうです。

英国ゴシック建築に典型的な装飾的な屋根トラスのハンマービームを用いた妻の意匠が特徴的です。

ベーカリーカフェレンガベーカリーカフェレンガ

旧金芳織物工場のベーカリーカフェレンガはちょっとおしゃれ。こんな素敵なリノベーションがもっと増えるといいですね。

これで桐生の街の散策はおしまい。暑い! ここでお茶にすればよかったのですが、桐生駅の近くまで行ってから休憩しようと思ったのが間違い。

続く自転車道続く自転車道

桐生駅の駅前でお茶できるところを探しますが、これがなかなか見つからずにうろうろ。

コテッチャンは足利から東武線で帰りたいということでここで別れて、暑い中を一人足利へ向かって行きました。

桐生駅桐生駅

ベネデッタ、サリーナ、サイダーの三人はなんとかファスト御茶屋を見つけて冷たいもので喉を潤し、桐生駅へ。

ところがこの桐生駅の北口は、え〜、ここが本当に駅? 入口はどこ? というもので、しかもコンビニもキオスクもなし! 暑さが増した〜

最後はちょっとショックでしたがまあそれは置いておいて、とにかく今日は暑かったです。渡良瀬渓谷で大間々まで下ったまではまずます良かったのですが、大間々以降は平地で木蔭がなかったですからね。やはり夏の平地、特に街中は要注意ですね。


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