朝食と弁当のおむすび
白馬も5日目になりました。ここにやって来るの天気予報では一週間ずっと雨でしたが、ここまで運良くなんとか雨に当たらずに済みました。そして今日も曇りの予報です。
前半の3日間で主立ったハイキング・トレッキングルートをこなしてしまったので、今日は予備に取っておいた低山のハイキングルート『白馬きこりの道』を歩きます。お昼は現地でと、おむすびをこしらえました。塩こんぶまぶしの中身は梅とシーチキンマヨネーゼ。ぼこぼこですが味にはさほど影響ないでしょう。(笑)
Hakuba West Coast Inn
さて、おむすびの朝食を終えたら、いざ出発です。
そうそう、これが私たちの住まい。大屋根の家にはオーナーが住み、私たちは左の離れ的なスペースを借りています。母屋からは独立しているのでほぼ戸建感覚で、なかなか快適です。必要なものはオーナーがなんでも貸してくれますし。
八方尾根
宿の近くからは八方尾根が見えますがその上部は厚い雲に覆われています。
このすぐ右手には白馬三山が並んでいますが、今日はそれは雲の中です。
高戸山
東に進路を取ると、姫川の東岸に横たわる小高い山群が見えます。
今日これから散策する『白馬きこりの道』は、あの山の中の一峰である高戸山(1,066m)周辺にあり、村の案内ではA〜Dの4コースが設けられています。
ひまわりとサリーナ
夏の花ひまわり!
白馬ハイランドホテル
大糸線の線路を越えて姫川に向かいます。
先には昨日温泉に浸かった白い白馬ハイランドホテルが見えます。あそこの天神の湯からは五竜岳から白馬三山までの眺めがとてもいいんです。昨日は残念ながらそれらの山頂は見えませんでしたが。
『白馬きこりの道』は今見えている山の裏手辺りになります。
姫川左岸の道
大樽川の船山橋を渡り、姫川の左岸道に入ります。
雲がなければ正面には五竜岳がバーンと見えるのですが。残念!
岩戸山
うしろには岩戸山(1,356m)。
そしてその遥か彼方にはうっすらと雨飾山(1,963m)が見えているようです。
緑色の田んぼ
道脇は緑色の田んぼ。
八方尾根の上に山影が僅かに見えますが・・・
姫川
姫川の川面が見えました。
コンクリートの護岸が見えない川はいいですね。
姫川左岸を行くサイダー
この対岸は砂利道の自転車ルート『白馬小径』です。昨日はそちらを通りましたが、今日は快適舗装路の左岸を行きます。
砂利道を行くサリーナ
下河原大橋を過ぎると砂利道になるのですが、対岸も同じなのでこのまま左岸を行きます。
ここは固く締まっているので走るのに問題はありません。
吊り橋
下河原大橋の次の橋は吊り橋で、その袂にある『白馬グリーンスポーツの森』でトイレをお借りしたあと橋を渡ります。
この突き当たりの森の中に『白馬きこりの道』はあります。
吊り橋から見た姫川上流
姫川はここより6kmほど南にある姫川源流自然探勝園内の親海湿原の湧水を水源とし、糸魚川で日本海に注いでいます。
この川は水質が素晴らしく、何度も日本一の座に輝いています。
姫川右岸
吊り橋を渡ったら姫川の右岸を50mほど南下します。
ここの道はあまり利用されていないようで、ほとんどフットパス状態、
『白馬きこりの道』入口
姫川に流れ落ちる小さなせせらぎのすぐ脇が『白馬きこりの道』の入口です。ここから村のコース案内の青いDコースに入り、すぐ緑色のCコースにシフトします。
この入口はそろそろ草で埋もれそう。
登るサリーナ
入口は草茫茫ですが、少し中に入るとそれなりに手入れされている道になりました。
まずは上りです。この上り、最初から結構な勾配でかなりきついです。
早くもへばったサイダー
のっけからの上りに『なんじゃらほい!』状態のサイダー。
最初からへばっています。(笑)
東屋
15分ほど登ると東屋がありました。ここまで距離600mで高度100m以上上りました。自転車で上るのはほぼ不可能な勾配です。
ここまではDコースでこの先はCコースに入ります。
さらに上る
東屋からも上りは続きます。
下の方は針葉樹が多かったのですが、ここにきて周囲はほとんど広葉樹になりました。
上るサイダー
雰囲気は悪くありませんが視界は開けていないので、ただ黙々と登るだけです。
急勾配
『えっ、これ登るの・・・』
ハヒハヒのサイダー
東屋までもそれなりにきつかったのですが、東屋から先はさらに勾配がきつくなり、ハヒハヒ!
倒壊した東屋
きっつい上りをこなすと倒壊した東屋が現れました。
下の東屋からここまで距離400mで高度100m以上の上り。
さらなる上り
これで上りは終わりかと思いしも、ちょっと下ったと思ったらまた上り! しかも真〜っすぐな激上りだ!!
しかし地図にはこの先に 『白馬三山が正面に! View Point』 とあるのでがんばろう。
やっと下り
激上りが終わってほぼフラットになりました。そしてView Pointあたりに来たのですが、それらしい眺望はなし。なに〜!(怒)
たぶん今は夏だから木々が生い茂って見えないということなのかもしれませんが、それにしてもそれらしい所さえ見当たりません。あとでわかったのですが、この北には2009年まで白馬ハイランドスキー場がありゲレンデが造られていたのです。そのスキー場がなくなったため、木々が生い茂り眺望が失われたのでしょう。
下るサイダー
まあ今日の天気ではどのみち白馬三山は見えないので眺望は諦めて、下り始めます。
クマザサ
この上の方の足下はクマザサでいっぱい。
熊が出るよ〜
よじ登るサイダー
距離400mで高度50m下ったら、またまた上りです。
この上りも最初はそうきつくもなかったのですが、そのうちめちゃくちゃきつくなるのでした。
クロスカントリースキーコース
高度で150m上ると地図でクロスカントリースキーコースとあるところに出ます。
これはかつてコースであったということでしょう。今はたぶん走れないと思います。
クロスカントリースキーコースを行くサイダー
だってこんなですからね。
しかしここから勾配はいたって穏やかになります。
ならの木
そしてほどなくこのコースのほぼ中間点となる楢の木に到着。ここはいく本かの道が交わる重要なポイントになっています。
ここまでがCコースでこの先は赤いBコースに入ります。
南側からならの木を見る
私たちは今、木の右に見える道を使って北側からやってきました。
このあともう少し南下したあとここまで戻り、左の道に入って西へ向かいます。
分岐
南へ進むと夢農場というのがあるらしいのですが、この道の状況はどうでしょう。
ほとんど草に埋もれそうです。
行けません
ここで地図に再びの『白馬三山が正面に! View Point』の表示。
そちら方面に行ってみるも、道は草に閉ざされていました。ダメだコリャ!
夢農場『風の館』
View Point は諦めて先へ進むと、夢農場の『風の館』がありました。
正確には、『かつてそうだった』と言った方がいいでしょう。
Wトラック
建物が出てきたので道もそれなりに広がり、ここからはWトラックです。
夢農場があったころは南から車で来られる道がここまで通っていたのです。もし条件が良ければその道を使って自転車で走ろうと考えていましたが、今朝入った入口付近を昨日調査してハイクに替えたのです。
切り株のゲート跡?
切り株に鉄の鎖が付いています。かつてここにゲートでもあったのでしょうか。
西の眺望
この切り株のところで道が分かれていたので西へ向かってみました。
すると本日初の眺望がありました。今日は雲が低いので山頂は見えませんが、正面は五竜岳あたりです。
ヒメヒオウギズイセン
こんな人里離れたところにヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)が咲いていました。
これは雑種で、両親ともに南アフリカの出身です。夢農場があったころに誰かが植えたものが野生化したのでしょう。
五竜のスキー場
今日二度目の眺望です。まあ先ほどの眺望点から僅かに南に下ったところなので、見える景色はほぼ先ほどと同じです。
あのスキー場は五竜ですね。
夢農場の建物
また建物が現れました。これもかつては夢農場の一部だったのでしょう。
これはかなりしっかりしているので、今でも利用されているのかもしれません。
きこりの道標識
白馬きこりの道の標識がありました。
この道は元々は1978年(昭和53年)につけられた里山遊歩道とのことです。それを2011年に再整備したらしいのです。それから11年。当時あったのであろう夢農場は今はなく、ここを訪れる人もほとんどいないようです。
クルマユリ
そんなところにも花は咲きます。
この先は村のコース案内では黒いAコースになり、夢農場の看板があることになっていますが、そちらへは行かずにここから引き返すことにします。
さて、かつての夢農場の夢に思いを馳せたら、楢の木まで戻って西へ進路を取ります。赤いBコースの続きです。
ならの木から西へ
するとここにも白馬きこりの道の標識がありました。この標識は11年前のものとは思えないので、現在の白馬村のWEBペイジに『白馬きこりの道』の案内が残っているように、この道は現在も公式に村が宣伝しているのだと思いますが、もう少し考えないとそう遠くない将来、自然に帰ってしまうのではないでしょうか。
この先は自転車で走ろうかと思っていたところですが、さてどうかな。
キノコ
キノコ発見! ちょっと大型です。写真を撮ろうと思って近寄ったらうっかり触ってしまい、倒してしまいました。
元のところにしっかり埋めましたが、生き存えるかな〜
西へ下る
楢の木からはずっと下りです。
序盤は緩い下りでしたが、
激下り!
そのうちかなりの急斜面になり、こんなふうにV字に抉れているところも。
ここは歩きでもなんとか下るのがやっとで、自転車を担いで下りるのは至難の業です。
針葉樹林
この激下りが終わると勾配は弛み、植生が変わって針葉樹が現れるようになります。
草茫茫の出口
沢が現れて道が平らになったと思ったら、急に草茫茫の中に出てしまいました。
ん、ここはどこ? 道はどこへ行った・・・
キャンプ場
とにかくまっすぐに進んで行くと広い道に出ました。すぐ先にはキャンプ場らしきものが見えます。ここは『白馬森のわさび農園』のキャンプ場のようです。
ついに山道を抜けました。ちなみに村のコース案内ではこのキャンプ場のところは、飯森ミニゴルフ場となっています。
キャンプ場外側の道
ここからは出発点の釣り橋のところに戻るだけです。
林道
道はすぐに針葉樹林の中を行く林道になりました。
ここからコース案内の青いDコースです。
再び山道
そして、ありゃりゃ、再び山道に突入。
この写真に『私有地につき入山禁止』の立て札がありますが、これはコースを外れてはいけませんという意味です。
ぎっこん橋
ほどなく沢が現れました。
そこには橋代わりに足場板が渡されているのですが、岸が柔らかくて抉れてしまっていて、シーソーのようにギッコンバッタンです。村の案内にはこのあたりに『崩落注意』と書かれています。
シダ
沢の先はシダの林。
恐竜が出そう!
もう一つの沢
もう一つの沢に辿り着きました。ここは今朝入った入口のすぐ上に当たります。
冷たい沢の水で身体を冷やし、生き返ります。
沢沿いを下る
沢の対岸に渡り、沢沿いを下ると、
出口
今朝入った入口に出ました。
ここまでのハイクに要した時間はちょうど4時間。距離はGPS計測で9.8kmでした。想像以上にきつかった!
吊り橋から五竜岳方面を望む
今日はこれにて終了です。身支度を整えて宿に戻るとしましょう。
吊り橋を渡るサリーナ
吊り橋っていいな〜♪
雲に隠れる五竜岳山頂
夕方、長野からユッキーがバスでやってきて、みんなで温泉へ向かいます。
外へ出ると、おっ、おし〜い! 五竜岳の山頂がもうちょっとで見えるのですが・・・
みみずくの湯
本日の温泉は宿から一番近い『みみずくの湯』、650円也。
半露天風呂からは晴れていれば八方尾根と白馬三山の展望が楽しめます。
スノーピーク
白馬には世界中の名だたるアウトドア関連のショップがたくさんあります。
これはみみずくの湯のうしろにあるスノーピーク。巨大です。
晩餐
温泉でさっぱりしたら夕食です。前菜はモッツァレラチーズとバジルが余っていたのでトマトを加えてカプレーゼにしようと思いましたが、な、なんとユッキーはバジルが好きではないと。あ〜れまぁ。ということで、バジルはお好みでどうぞ。
ワインは最近流行のオレンジワイン。レイの置き土産。オレンジワインは原料に白ブドウを使い、赤ワインと同じように果皮や種を含んだジュースから造るものです。赤ワインが赤くなるのは黒ブドウの果皮にアントシアニンが含まれているからですが、白ブドウにはこれが含まれないので赤くはならず、黄色系の色素が溶出してオレンジ色になることからオレンジワインと呼ばれるようになりました。ワイン発祥の地ジョージアはオレンジワインの伝統的な産地でもありますが、そこではアンバーワインと呼ばれています。おいしゅうございました。
さて、明日はユッキーを交えて、兜造りの大屋根が立ち並ぶ限界集落の青鬼(あおに)と千国街道(ちくにかいどう)を自転車で巡ります。
