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那珂湊-涸沼-岩間

那珂湊アンコウ 2日目

開催日 2022年03月13日(月)曇りのち雨
参加者 マコリン/レイナ/ミッちゃん/コテッチャン/
シンチェンゾー/サリーナ/サイダー
総合評価 ★★
難易度
走行距離 43km
地域 関東
茨城県

那珂湊港
那珂湊港

二日目 コース紹介

那珂湊の日の出を眺め湊公園に上って太平洋を見渡したら大洗磯前神社に詣で、鄙びた汽水湖の涸沼を廻って涸沼川を遡上、常磐線の岩間駅まで。

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
那珂湊 Start 発08:20 一般道 春日ホテル/0120-05-3164/13,200円
湊公園 1km 着08:35
発08:40
一般道
海岸道
水戸藩主の別荘夤賓閣(いひんかく)があった所
『湊御殿の松』樹齢300年以上の黒松12株
湊八景『日和山の秋月』
大洗磯前神社 5km 着09:05
発09:10
一般道 神磯の鳥居/茅葺きの本殿
徳川光圀造営
大貫橋
涸沼川
10km 着09:40
発09:40
自転車道 涸沼川、芦原
広浦公園 15km 着10:00
発10:15
一般道 WC、キャンプ場
水戸八景『広浦の秋月』
親沢公園 19km 着10:15
発10:30
自転車道 WC、キャンプ場
涸沼大橋
涸沼川
20km 着10:35
発10:50
自転車道
長岡橋 27km 着11:15
発11:15
一般道 旧国道6号線
沈下橋 30km 着11:30
発11:30
一般道 涸沼川
岩間駅 43km 着12:30
駅前つるや
JR常磐線:岩間14:35→15:41上野/1,170円
日の入り17:42/観光いばらき水戸観光協会ひたちなか市ひたちなか市観光協会鹿島臨海鉄道

那珂湊港の日の出那珂湊港の日の出

茨城県ひたちなか市は那珂湊港の日の出。

昨夜、アンコウ鍋でお腹を膨らませた面々ですが、今朝も鱈腹朝ごはんをいだだき、お腹が重くてご挨拶のジャンプはご覧の通り、まったく飛べないのでした。(TOP写真)

朝のおさかな市場朝のおさかな市場

さて、今日はここから太平洋岸を南下し、大洗を経て汽水湖の涸沼(ひぬま)を廻り、霞ヶ浦に出て土浦までというコースです。しかしお天気がどうも怪しくて、昼から雨になりそう。というわけで、空とにらめっこしながら行けるところまで走ることに。

昨日は店仕舞いの最中だったおさかな市場は朝早くのこの時間、もう営業を始めていました。

港中央港中央

港を出たら那珂湊の街中を抜け、港公園に向かいます。

港公園港公園

港公園は那珂湊の真ん中の小高い丘の上にあります。

ちょっとだけえっこらよっこら。

湊御殿の松湊御殿の松

この港公園は水戸藩主の別荘の夤賓閣(いひんかく)があったところで、『湊御殿の松』と呼ばれる樹齢300年以上の黒松12株が残っています。

またここは湊八景の一つに選定さており、『日和山の秋月』の碑が立っています。このあたりでは徳川斉昭が選定した『水戸八景』(1833年)が有名ですが、この湊八景は選者不明ながらそれよりも70年以上前の文献に載っているそうです。

港公園から那珂湊の街を見る港公園から那珂湊の街を見る

ここはなかなか眺めがいいね〜、と周囲を見渡す面々。

港公園から太平洋を望む港公園から太平洋を望む

今日は天気が今ひとつなのが残念ですが、ここからは太平洋も見えます。

海門橋海門橋

さて、港公園からの眺望を楽しんだら那珂湊を出て大洗に入ります。

ひたちなか市の那珂湊と大洗町を繋いでいるのは真っ赤な海門橋。

那珂川那珂川

その海門橋が架かるのは昨日水戸から土手を走ってきた那珂川。那珂川はこのすぐ先で太平洋に注いでいます。そしてこのすぐ上流では今日の後半お世話になる涸沼川が流れ込んでいます。

アクアワールド茨城県大洗水族館の横を行くアクアワールド茨城県大洗水族館の横を行く

海門橋を渡った大洗側にはアクアワールド茨城県大洗水族館があります。

この水族館は日本でもトップクラスの大型水族館で、サメの飼育種類数は日本一。一時ジンベエザメの飼育に乗り出す方針が発表されましたが、残念ながらこれは白紙に戻ったようです。でもここには日本最大級のマンボウ専用水槽がありますよ。

大洗公園より太平洋を望む大洗公園より太平洋を望む

アクアワールド茨城県大洗水族館の南は海岸道沿いに大きな駐車場が整備されており、一帯が大洗公園になっています。大洗の名のとおりにこの海岸は波が荒いことで有名です。

写真左手に見えるのが本日の出発地の那珂湊。

大洗磯前神社の『神磯の鳥居』1大洗磯前神社の『神磯の鳥居』1

大洗公園を出て少し行くと昨日お詣りした酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ)の兄弟である大洗磯前神社があります。この神社の創建は856年で1100年以上もの歴史を誇り、前の磯にはめずらしいことに鳥居が立っています。

大洗磯前神社の『神磯の鳥居』2大洗磯前神社の『神磯の鳥居』2

海の中に立つ鳥居としては宮島の嚴島神社それが有名ですが、あそこは非常に穏やかな瀬戸内海なのに対し、この大洗磯前神社のものは荒々しい太平洋の中。

このあたりは日の出の名所で、元旦には宮司以下の神職がこの磯に降り、太平洋に昇る初日の出を奉拝します。

神磯の鳥居の前の面々神磯の鳥居の前の面々

『神磯の鳥居』をうしろに記念の一枚。

磯浜灯柱(大洗灯台)磯浜灯柱(大洗灯台)

神磯の鳥居のすぐ南にはこのあたりでは大洗灯台と呼ばれている磯浜灯柱があります。今日はすでにその役目を終えたちっちゃな灯台ですが、なかなか味があります。

大洗磯前神社の大鳥居大洗磯前神社の大鳥居

神磯の鳥居と大洗灯台を眺めたら上の道に戻って大洗磯前神社の大鳥居を潜ります。

大洗漁港大洗漁港

大鳥居の先は大洗港です。

大洗港は漁港、フェリーターミナル、マリーナなどいくつかの用途から成ります。

フェリー乗り場入口フェリー乗り場入口

フェリーの定期航路はここ大洗と北海道の苫小牧とを結ぶもので、写真に赤い煙突がちらっと写っているのがその船『さんふらわあ』。

サンビーチ通りの松並木サンビーチ通りの松並木

大洗港のすぐ北を走るメインロードのサンビーチ通りには松並木があり、その中に気持ちが良い遊歩道が整備されています。

松並木をしばらく進んで行くと通りの名になっているサンビーチ海水浴場があるのですが、今は季節ではないのでこれはパスし内陸へ向かいます。

大貫橋大貫橋

那珂川の支流の涸沼川に架かる大貫橋を渡ります。

涸沼川のしじみ漁涸沼川のしじみ漁

大貫橋のすぐ下の涸沼川ではしじみ漁がされていました。このあたりは涸沼を含めて汽水域で、しじみが名産なのです。しじみはもちろん大和しじみで、このあたりで採れるものはとっても大粒です。

涸沼自転車道涸沼自転車道

大貫橋の西詰から涸沼川に沿って進んでちょっと行くと、涸沼自転車道になります。

大葦原大葦原

このあたりの涸沼川の辺りは鬱蒼とした葦原で、たくさん野鳥がいますが、なかなかカメラに捉えることはできません。

コブ白鳥コブ白鳥

なにかでっかいものが浮かんでいるな〜と思ったら、それは白鳥でした。よく見ればこれはコブ白鳥なのでどこかから逃げてきてこのあたりに住み着いたようです。

涸沼自転車道を行くレイナ涸沼自転車道を行くレイナ

ここの涸沼自転車道は二車線ありますがとっても狭く、対向車が来たらすれ違えなさそうです。でも大丈夫、ここはジオポタ専用自転車道ですからね!

釣り船釣り船

ここには釣り船が泊められていました。ある時期を境に首都圏の川はほとんど死んだも同然になってしまい、同時に漁業人口も低下の一途を辿っているので、最近は特に川で漁船や釣り船を見かけることは少なくなりました。しかしこのあたりでは先ほどしじみ採りの船を見たように、まだいくらか漁業もされているようでレジャーとしての釣りも盛んに行われています。

涸沼自転車道を行くマコリン涸沼自転車道を行くマコリン

この自転車道でちょっとびっくりしたのは、釣竿が何本も並べてあるのにそこに釣り人の姿がないことがかなり多かったこと。

その筋の方からあとで聞いたのですが、これは釣り人は近くに車を停めてその中に滞在し、釣竿に設置したセンサーによって魚が掛かったことがわかったら出動する、という釣り方をしているからだとのこと。

へ〜、そんな釣りもあるんだね〜

進むにつれ涸沼川は徐々にその幅を広げ、涸沼になっていきます。

アヒルアヒル

川幅がずいぶん広がってここはもう涸沼かなというところで、道下にアヒルだかガチョウだかを飼っているところが出て来ました。アヒルとガチョウはよく似ているので遠目では判断が付きかねるのですが、おそらくこれはアヒルでしょう。ここは茨城町。大葦原のあたりで大洗町が終わり、いつの間にか茨城町に入っていたようです。

広浦公園広浦公園

アヒルを眺めて進めばいつしか自転車道は終わり、広浦公園に到着。

ここはキャンプ場になっており、釣り宿が数件並んでいます。

広浦公園の鳥居広浦公園の鳥居

ここはまた徳川斉昭が選定した水戸八景の一つ『広浦の秋月』で、静かな景色が心を慰めてくれます。天気が良ければ西には筑波山が望めます。

湖岸道路を行く湖岸道路を行く

今は秋ではなく、月も筑波山も見られませんでしたが静かな波の音を聞いて広浦公園を後にし、湖岸道路を西進します。

湖岸を行くシンチェンゾー湖岸を行くシンチェンゾー

広浦から西は基本的に一般道ですが、すぐにこんな自転車道のような道が出て来ます。湖面が近くて気持ちいい!

涸沼自然公園涸沼自然公園

先にこんもりした丘が見えて来ました。あそこは涸沼自然公園で、キャンプ場や見晴台があります。

白鳥白鳥

小さな桟橋に繋がれたボートはレジャー用ではなく漁業で使われているものですね。その横に白鳥が二羽。

これは先ほど見たものとは違いコハクチョウですから、越冬のために北からやって来たのでしょう。もう3月も半ばですから、そろそろシベリアへ帰らなければならない頃ですね。

親沢公園親沢公園

親沢公園に到着。

ここの地形は涸沼に三角形に飛び出しているので親沢鼻と呼ばれています。決して広くはないのですがキャンプ場でもあり、近年のキャンプブームで週末は賑わっていることが多いのですが、今日は天気が良くないので利用者はおらず。

親沢鼻親沢鼻から弁天鼻を望む

先ほどの広浦公園もそうですが、ここは小さな小さなビーチがあり、夏には子供達がパチャパチャやるのに最適なところとなっています。

面白いことに親沢鼻の向かいにある陸地も三角形に出っ張っていて、向こうは弁天鼻と呼ばれています。

親沢鼻の白鷺親沢鼻の白鷺

親沢鼻は元々は自然の地形でしたが、侵食で鼻がなくなってきたのか、その先端部分は自然石で護岸が築かれています。

再び自転車道再び自転車道

親沢公園のすぐ先から再び涸沼自転車道が始まります。

水路と小舟水路と小舟

親沢公園のすぐ西には小さな水路があり、小舟が数艘浮かんでいました。

バードウォッチングバードウォッチング

涸沼の自然はかなり豊かで、魚はもちろんのこと、鳥類もかなり多くの種が飛来するようです。この時は猛禽類のなんとかいうやつがやってきていて、鳥好きの方々が大勢カメラを据えて狙っていました。

鳥を眺める面々鳥を眺める面々

そうそう、この前来た時はチュウヒという猛禽類を見ました。

今日は何が飛んでいるのかなとカメラマンが指差す方向をじっと見つめる面々でした。

砂利道砂利道

涸沼大橋に出るとその先の自転車道は砂利道に。

涸沼前川涸沼前川

しかしほどなく舗装が復活。涸沼大橋のすぐ東側の自転車道はやりかえられたばかりだったので、先ほどの砂利道は補修工事中だったのかもしれません。

川がだいぶ狭くなったなと思ったら、いつの間にか横を流れているのは涸沼川から涸沼前川に変わっていました。

涸沼自転車道起点付近涸沼自転車道起点付近

先に水色の旧国道6号線の長岡橋が見えてきました。涸沼自転車道はあそこまでです。

天気予報によればそろそろ雨が降ってくる時刻です。空はだいぶ前から怪しい雰囲気なので、ここで予定を変更し笠間市のJR常磐線岩間駅に向かうことにしました。

小鶴小鶴

旧国道6号線を渡り茨城町の小鶴集落に入ります。この通りは先ほど渡った旧国道6号線のさらに旧道で、江戸時代は水戸街道でした。

涸沼川の土手下道涸沼川の土手下道

岩間駅は涸沼川に沿ってまっすぐ西へ向かうと到着するはず。

涸沼川の沈下橋涸沼川の沈下橋

ところが土手上も土手下も砂利道になってしまったので、涸沼川を渡って適当な道を探すことに。

涸沼川涸沼川

今日大貫橋からお世話になった涸沼川とはここでお別れ。

田んぼの中を行くコテッチャン田んぼの中を行くコテッチャン

沈下橋を渡った先はなかなか良い感じの田んぼの中を行く道があったのですが、これはすぐに終わってしましました。

飯沼飯沼

田んぼから上がるとそこは県道の茨城岩間線。茨城岩間線は面白いことに同名の道がもう一本あり、こちらは北線でそれなりに古くからあるらしく、伝統的な造りの家が道沿いに立ち並んでいます。

茨城岩間線茨城岩間線

ここで空から冷たいものが。これはヤバイ! 目的地の岩間駅まではまだ10kmほどあります。急げ!

急ぐマコリン急ぐマコリン

雲の色はずっしり重くなっています。本降りにならないうちに岩間駅に着けるかな〜 と焦るマコリン。

このすぐ先で茨城町から笠間市に入りました。

コブシの大木コブシの大木

道が水戸岩間線に合流すると常磐高速道をくぐります。さらに進んで国道355号線を渡ると、西にうっすらと天狗伝説がある愛宕山が見えてきました。岩間駅はあの山の麓にあるはず。

道脇は相変わらず畑でなかなか街らしいものは現れませんが、あと1kmほどです。小さな畑の中で巨大なコブシの木が真っ白な花を付けていました。

岩間駅岩間駅

ようやく住宅が立ち並ぶようになってきたなと思ったところで岩間駅に到着。ちょっと降られましたがなんとか辿り着きました。

駅前の喫茶店駅前の喫茶店

時は12時半。昼飯に丁度よい時刻ではあります。スマートフォンで食事処を探しますが、駅の反対側のかなり離れたところにしか見つかりません。岩間の中心は駅から西に400mほど行った県道沿いのようです。

雨は本降りになっているのであまり動きたくないのですが仕方ありません。決心してそっち方面へ向かって歩き出すと、なんと駅のすぐ前に『喫茶』の文字が。あ〜助かった〜

ハンバーグの目玉焼のせハンバーグの目玉焼のせ

このお店は普段はあまり大勢で押しかけることはないのか、私たち7人が入ると女将がびっくりしていました。それで食材が足りないとか、ビールは缶が3本しかないとか、まあいろいろありましたが、なんとか食事にありついたのでした。ごちそうさまでした〜

常磐線の列車常磐線の列車

今日は雨で予定の通りには走ることはできませんでしたが、涸沼あたりの穏やかな景色が見られたので良しとしましょう。

また来年もアンコウ、行きましょう。


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