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筑波から涸沼あたり

関東平野遊覧 '21

開催日 2021年11月13日(土)快晴
参加者 コムラン/サイダー
総合評価 ★★☆
難易度 ▲▲
走行距離 89km
累積高度 700m
地域 関東
茨城県

筑波山
筑波山

コース紹介

土浦から廃線跡を利用した『つくばりんりんロード』で筑波山麓へ向かい、ちょっとえっこらして不動峠を越えます。八郷に下り茅葺き屋根の民家を眺めたら、広大な田畑の中をひたすら東へ向かい、ひっそりとした涸沼をかすめて水戸まで。

動画(07'14" 音声:BGMのみ)

地図:GoogleマップgpxファイルGARMIN ConnectRide With GPS

発着地 累積距離 発着時刻  ルート 備考
土浦駅 西口
5m
START 発08:00 りんりんロード 上野06:31→07:35土浦/1,170円
小田城跡
15m
13km 着08:45
発09:00
りんりんロード
田んぼ道
国史跡
北条大池
25m
16km 着09:10
発09:15
r138 桜で囲まれた小さな池二つ
平沢官衙遺跡
30m
17km 着09:20
発09:25
r138 奈良・平安時代の役所跡/ìyï«ëoëqや校倉の高床式倉庫
WC、ここから上り
不動峠
294m
22km 着09:55
発10:05
r138 最後に10%の標識/そこから200mで峠
高架下で味気ない/南西に東屋/手前下に不動明王

40m
26km 着10:20
発10:20
カントリーロード 坂入家住宅/茅葺き屋根の民家/国文化財
弓弦 ゆづり
30m
29km 着10:30
発10:40
カントリーロード 茅葺き屋根の民家
恋瀬川
10m
33km 着10:55
発10:55
一般道 霞ヶ浦に流れ込む
川沿いに自転車道
根小屋新田
40m 昼食
36km 着11:00
発12:00
一般道 蕎麦屋:
美野里張星
30m
50km 着12:55
発12:55
一般道 セブンイレブン
巴川
30m
52km 着13:00
発13:00
一般道 北浦に流れ込む小さい川
川沿いに自転車道
小幡
30m
60km 着13:30
発13:45
一般道 セブンイレブン
涸沼川
0m
65km 着14:05
発14:10
涸沼自転車道 新橋、筑波山遠望
チュウヒがやってきている
親沢鼻
0m
69km 着14:30
発14:40
一般道 涸沼/ラムサール条約登録地
WC/キャンプ場/筑波山遠望
広浦
0m
74km 着14:55
発15:15
涸沼自転車道
一般道・桜川
涸沼/WC/キャンプ場/筑波山遠望/鳥居
水戸駅
10m
89km 着16:05 - JR常磐線
日の入り16:31 

土浦駅西口土浦駅西口

関東平野は広くて気持ちいい! その中でも茨城県南部には筑波山(877m)や霞ヶ浦といった見どころがあり、サイクリングにもうってつけです。このあたりは過去何回か走っており、『関東平野遊覧』としてシリーズ化しても良いかなと思っているところです。

前回は霞ヶ浦を中心としたコースでしたので、今回は筑波山をメインに、そして霞ヶ浦よりぐっと鄙びた涸沼(ひぬま)をサブに置いてみました。筑波山は関東平野の至る所から見える素晴らしい山で、涸沼は大洗から海水が入り込む汽水湖で、たくさんの魚と鳥がいます。ほとんどフラットなコースですが、筑波山近くにある不動峠をアクセントに付けてありますから、平らなところばっかりじゃつまらない、という方にもそこそこ満足してもらえると思います。

常磐線沿いの『つくばりんりんロード』常磐線沿いの『つくばりんりんロード』

都心から筑波山近くの鉄道駅へのアクセスは常磐線とつくばエクスプレスが考えらますが、今回は常磐線の土浦駅です。土浦駅からだとサイクリングコースの『つくばりんりんロード』が使えるのが魅力です。『つくばりんりんロード』はここからJR水戸線の岩瀬駅までの約40kmでしたが、近年、霞ヶ浦周辺にもコースが整備されて『つくば霞ヶ浦りんりんロード』となり、総延長約180kmに拡張されました。

土浦駅の西口を出て北へ向かうとすぐその『つくばりんりんロード』の入口があります。これを入ると道は常磐線沿いに延びて行きます。

新川新川

一般道と交差するとそこには新川が流れています。

ここからりんりんロードは橋を渡って新川の向こう側に延びて行くのですが、私たちは新川沿いを選択。私はこのあたりは川を眺めながら走った方が快適に感じます。

R6土浦バイパスと筑波山R6土浦バイパスと筑波山

新川にりんりんロードが近づいて来たところでこれに入ります。

するとほどなく先にR6土浦バイパスが見えるようになります。その上に見える一番奥の山が筑波山です。筑波山は双耳峰で二つ頂があります。左の尖って見える方が男体山(871m)で、右のなだらかな方が女体山(877m)です。筑波山は女の方が極僅かですが高いのです。

りんりんロードを行くコムランりんりんロードを行くコムラン

この企画は発表から開催されるまでの期間がごく短かったこともあり、参加者はコムランと企て人のサイダーのみ。いつもは20インチホイールのダホンで登場するコムランなのですが、この日はロードバイクの700Cです。

『ん〜〜ん、ダホンだと不動峠、上れないかもと思いまして、、、』 とのこと。

筑波鉄道のプラットフォーム筑波鉄道のプラットフォーム

りんりんロードは筑波鉄道の廃線跡を利用して整備されたもので、現在もかつてのプラットフォームが何ヶ所か残っています。そこはたいていベンチが置かれたり木蔭が作られたりトイレが整備されていたりして、休憩ポイントになっています。

筑波山の前山とりんりんロード筑波山の前山とりんりんロード

筑波山は単独峰と思っておられる方もいると思いますが、実はその周囲には山が続いています。

りんりんロードを進むにつれ南側の山が大きくなり、筑波山はその影に隠れて見えなくなります。

宝篋山と筑波山宝篋山と筑波山

右に見えるのは筑波山から南東に連なる筑波連山の支峰の一つである宝篋山(ほうきょうさん、461m)。その奥左に見える二つの耳が筑波山です。

りんりんロードは車は通らないので快適ですがその周辺の道も車が少ないので、私たちは田んぼ道にシフトしてみました。この田んぼ道は特に春や稲刈り前はとてもきれいです。

小田城跡の東堀小田城跡の東堀

田んぼ道からりんりんロードに戻り宝篋山がぐっと近づくと、道脇に水が入った堀が現れます。これは小田城跡の東堀です。

小田城跡は中世、鎌倉時代から戦国時代にこのあたりで勢力を持った小田氏の居城だそうです。

小田城跡と筑波山小田城跡と筑波山

ここはその小田城跡から中央の本丸跡とその周辺の遺構を復元して広場としたものです。

筑波山へ向かう筑波山へ向かう

小田城跡を見学したら次のチェックポイントの北条大池へ向かいます。

りんりんロードを離脱するとこれまで消失点からちょっと外れていた筑波山が真っ正面に。これは気分良し。

北条大池北条大池

ほどなく北条大池に到着。

筑波山は古より信仰の対象であり、徳川三代将軍・家光の時代にその参詣道として『つくば道』が開設されました。北条大池はこの旧登山道の入り口にあります。池の周囲には桜の木が植えられ、桜の名所となっています。

私たちはこれから不動峠を越えるのですが、ここはその上り口でもあります。池のすぐ向こう側に見える小山の手前を右に上ったところに不動峠はあります。

平沢官衙遺跡平沢官衙遺跡

北条大池を一回りしたら、すぐ近くにある平沢官衙遺跡(ひらさわかんがいせき)に立ち寄ります。

平沢官衙遺跡は奈良時代から平安時代の役所跡で、土壁双倉(写真中央)、板倉(左)、校倉(右)の三棟の高床式倉庫が復元されています。これらには当時の税であった稲や麻布などが納められたと考えられています。郡役所の正倉だったわけです。

これらの建物のうしろに見える二つの頂が筑波山です。

r138石岡つくば線r138石岡つくば線

平沢官衙遺跡を出たらいよいよ本日最初で最後の難所である不動峠に向かいます。

不動峠はr138石岡つくば線にある標高294mの低い峠なのですが、サイクリストにとってはこのあたりでもっとも有名なそれになっています。

上るコムラン上るコムラン

最近この不動峠までの道のつくば市側は整備され直されたようで、路面のアスファルトはとてもきれいで、しかも北条大池からr138を500mほど行ったところに『北条大池不動チャレンジ』という不動峠ヒルクライムの起点を示す案内板が設置されていました。

この案内板によれば不動峠までは、標高差270m、距離3.8km、平均斜度7.1%、カーブ数31とのこと。斜度はそれなりにきついですが、距離が短いので完全押しでも一時間ほどで上りきることができますから、初級者が挑戦する峠としても手頃と言えると思います。上れなかったら押せばいいのよ。

南の宝篋山南の宝篋山

ということで、これからは上りです。

そうそう、不動峠の位置は先ほど申し上げた通りで地図を見れば一目瞭然なのですが、一応断っておくとこの峠は筑波山にはなく、宝篋山のすぐ北で、筑波連山の支峰群の間にあります。

r138の紅葉r138の紅葉

今年の紅葉はここにきて一気に早まりました。関東平野は低地なので紅葉は山に比べて遅いのですが、ぼちぼち始まったようです。

ヒルクライム案内表示版ヒルクライム案内表示版

ロードバイクでやって来たコムランはバイクの実力を生かし颯爽と駆け上がって行きました。あたくしサイダーは足はあるのですがバイクの力がないので、ゆっくりしか上れません。(笑)

道端に水色の見慣れぬ標識が立っています。これはどうやら下にあったヒルクライムの案内標識と一連のもののようで、ここが何番目のカーブでどれくらいの距離を上ったかが表示されています。トゥール・ド・フランスなどでよく使われる峠に設置されているものに似ていますが、不動峠のものには斜度の表示がありません。

大池方面見返り大池方面見返り

山は進行左手から下りて来ており、空間は右手に開けるのですが、そこはほとんど鬱蒼とした木々で覆われていて、あまり視界は良くありません。

しかし時々こんな風な景色が見えます。

ハヒハヒロードバイカーハヒハヒロードバイカー

ゼーハーゼーハーと荒げた息づかいでたくさんのロードバイカーが上ってきます。

中にはこの人ここで倒れて死んでしまうのではないか、というほどにもの凄い息づかいの方も。そう、時々ランナーもいますね。

宝篋山山頂宝篋山山頂

横に見える宝篋山が現在の高度を知らせてくれます。だいぶ上ってきました。

案内標識にもあったようにこの峠道の平均斜度は7%ほどで、これは初級者にはちょっときついかもしれませんが、軽いギアさえあれば上れる範囲だろうと思います。そしてこの7%という勾配はほぼ一定でアップダウンはほとんどありませんから、7%が上れる範囲内にあるならば、ペースさえつかめば上りやすいといえます。

10%!10%!

まあ、そうは言っても試練というのは付きものです。この道には最後にそれが待っていたのだ。

終盤までほぼ一定のペースで上って来ました。横の標識にはカーブ 30/31とあります。つまり最後から二番目のそれを過ぎたのです。おお、もう一漕ぎで不動峠か、と思ったその瞬間、急に足が重くなりました。ふと先を見れば10%を示す黄色い標識が立っています。このあとはその数値を超す激坂になります。

不動峠不動峠

お〜、あ〜、ウーッという叫び声を押し殺しつつ、なんとか踏ん張ってペダルを回していきます。31番目のカーブを示す標識を回ると、そのすぐ先に表筑波スカイラインの高架橋が現れ、下にたむろするバイカーの姿が見え出します。彼らの中に先行していたコムランの姿がありました。

ここが不動峠です。

不動峠のコムラン不動峠のコムラン

高架橋の下では絵にならないので、やってきた側の高台にある東屋まで移動して、不動峠記念の一枚を。

この峠には眺望がまったくないので、なかなか様になる一枚は難しいです。上っている際中に足を止めるのを許せるなら、つくば市側の視界が開けたところで一枚撮っておくことを勧めます。

石岡側のr138石岡側のr138

さて、不動峠からはr138を石岡市側に下ります。

この路面はかなり荒れていて、気をつけないと転倒の恐れがあるような箇所も見受けられました。なおかつ針葉樹林の中で見晴らしはまったくありません。

小野越小野越

慎重に下っても下りは早い。あっという間に小野越です。

ここには茅葺き屋根の民家が二軒あるはずなのですが、それらは下りの途中でかつ少し奥まったところにあるため、うっかり通り過ぎてしまいました。二軒とも健在だといいのですが。

筑波連山支峰群筑波連山支峰群

振り返れば、不動峠がある筑波連山支峰群の低い山々が連なっているのが見えます。

菖蒲沢菖蒲沢

さらに下ると菖蒲沢の集落です。

石岡側のこのあたりはかつては八郷町だったところで、現在は石岡市の八郷地区になっていますが、静かでのんびりした風景が素敵なところです。

辻の坂入家辻の坂入家

菖蒲沢の東隣りは辻で、ここには素晴らしい大型の茅葺き屋根を持つ坂入家があります。

コムランは新潟県に縁があり、こうした民家もそれなりに知っているそうですが、ここまで大型のものは見たことがないそうです。

朝日朝日

辻はまさに辻、つまり交差点付近の集落で、その交差点を過ぎて田んぼの中を行きます。

このあたりは朝日というところで、まさに朝日が燦々と降り注ぎそうなところです。

弓弦の民家弓弦の民家

田んぼから東側の陸地に上陸するとそこは弓弦(ゆづり)の集落で、ここにも大型の茅葺き屋根の民家が一軒あります。家のうしろの屋敷林と、そのさらにうしろの山が家を守ってくれています。

弓弦の民家その2弓弦の民家その2

このお宅の前を通りかかると、たまたま家の方がいらしたので少し話をさせていただきました。茅葺き屋根の母屋にはかなり年配のご主人夫妻が住み、若夫婦はその前の瓦屋根の新しい家で生活をしているようです。

茅葺き屋根は定期的なメンテナンスが必要で、基本的にはダメになったらやりかえるのだそうですが、5年に一度ほどの頻度で手を入れる必要があるとのことです。古くからの屋根葺き職人はほとんどいなくなったものの、まだなんとか葺き替えができる職人はいるそうです。

八郷から見た筑波山八郷から見た筑波山

茅葺き屋根の民家が健在であることを確認したら昼飯処へ向かいます。

八郷地区から見える筑波山は頂が重なり一つに見えます。

川又川川又川

川又川とその本流の恋瀬川を渡ります。恋瀬川沿いには狭い自転車道が続き、これを行くと霞ヶ浦に出ることができます。

巨大天ぷらと蕎麦巨大天ぷらと蕎麦

時は11時ぴったり。この蕎麦屋さんの開店時刻です。八郷は蕎麦で有名なのか、あちこちに蕎麦屋があります。

茨城県のそばといえば常陸秋そばですが、この時期はまだちょっと早く、もう一二週間しないと入ってこないそうです。残念。これは北海道産でしたが、おいしかったです。

碁石沢碁石沢

八郷地区を出たらこのあとはほとんど真っ平ら。田畑の中をどんどこ、どんどこ行きます。

美野里張星美野里張星

石岡市を通り過ぎ小美玉市に入りました。

このあたりの集落は新しく開発されたところを別にすればみんな農家だったようで、それなりの年数を経た大きな家が並んでいます。

巴川巴川

先ほどの恋瀬川は霞ヶ浦に流れ込みますが、この巴川はその隣の北浦に流れ込んでいます。恋瀬川同様、この川沿いにも短いながらもちょっと使ってみたいと思う自転車道が設えられています。川又川も恋瀬川も巴川も、その護岸は自然のままでとても気持ちがいいです。

上小岩戸上小岩戸

うしろに筑波山。

筑波山は標高が低い割に有名なのは、周囲が平らなためどこからでもその姿が目に入るからでしょう。単独峰のような姿をしているし、関東平野の富士山のようなものですね。

畑の作物畑の作物

関東平野はこうやって走って見ると、田んぼと畑で出来ている気がします。

田んぼの稲は今の時期はもうありませんが、畑には作物がたくさん。にんじんは繊細で瑞々しい葉っぱが素敵。そして冬の野菜の代表の白菜やネギもあちこちに見えます。

林の中を行く林の中を行く

明るい田んぼや畑から、突然薄暗い林の中に入ることはしばしばです。薪や木材は農家になくてはならないものでしたからね。

小幡千貫桜小幡千貫桜

小美玉市を通り過ぎ茨城町に入りました。冬の作物を植える準備が整った畑が両側に広がります。

駒場駒場

高台からぐわ〜んと下ると一気に空が広がり、別の世界に入ったようです。

道の両側に広い広い田んぼが延びています。

涸沼川涸沼川

この田んぼの先には涸沼川が流れていました。この川は今日見た川の中では一番大きな流れです。

加波山あたり加波山あたり

遠方には筑波山から北に続く加波山系の山々が見えます。筑波山はこのずっと左にあります。

涸沼自転車道涸沼自転車道

涸沼川の土手上には涸沼自転車道が延びています。

新しく整備された涸沼自転車道新しく整備された涸沼自転車道

ここから涸沼まではこの涸沼自転車道を行きます。涸沼自転車道は2019年の地震で被害を受けたためか、このあたりは補修工事が行われて綺麗になっていました。

チュウヒの撮影をするカメラマンたちチュウヒの撮影をするカメラマンたち

涸沼が近づくとカメラマンがずらりと並んだところに出くわしました。こうしたところではレンズの先のターゲットは決まって野鳥なのですが、ここでのそれはチュウヒという大陸から渡ってくる猛禽類だそうです。チュウヒは宙飛と書くらしいですが、なかなか良い名前ですね。

私たちも目視でかろうじてその姿を捕えました。大きさはハヤブサくらいの小型の猛禽類のように見えました。

涸沼涸沼

涸沼川が流れ込んだ先の涸沼の面積は9.3km2で、千葉県の手賀沼の倍以上あります。

手賀沼も霞ヶ浦もかなり観光化されていますが、この涸沼にはほとんどその気配がありません。すばらしい!

白鳥と鴨白鳥と鴨

ここはラムサール条約湿地に登録されており、先のチュウヒでもわかるように特に野鳥の宝庫となっています。1971年にはヒヌマイトトンボという体長3cmほどの小さなイトトンボが発見されてもいます。

親沢鼻親沢鼻

涸沼自転車道は涸沼の北湖畔を行くようになりますが、それが終わるとそのすぐ先に親沢鼻があります。

涸沼の中には土地の人々にだけ辛うじて名を知られたところがいくつかあります。その一つがこの親沢鼻です。ここは涸沼の中に突き出た数少ない凸先です。

親沢から東を望む親沢から東を望む

涸沼は汽水湖で鳥に劣らず水生生物も豊富です。ここで一番有名なのは『しじみ』ですが、ハゼなどの魚もたくさんいます。

親沢キャンプ場親沢キャンプ場

実はこの親沢はキャンプ場にもなっています。いつもはほとんど人気がないのですが、昨今のキャンプブームとコロナウイルス感染症の影響でか、この時は大勢がテントを張っていました。驚き〜!

親沢の浜親沢の浜

ここは淡水浴場でもあります。汽水湖だから半分は海水浴かな。とても小さな浜ですが子どもたちが湖に入って遊ぶのにぴったりの場所です。

親沢鼻から見た筑波山親沢鼻から見た筑波山

そして西にはあの筑波山が見事なプロポーションで鎮座しています。

涸沼湖畔涸沼湖畔

親沢鼻を出たら湖畔を西へ。しかし涸沼自転車道はそれ以降はなくなり一般道になります。

宮前を過ぎ涸沼自然公園の入口に辿り着くと、湖畔に遊歩道らしき道が続くようになります。この道も涸沼自転車道になっているのかもしれません。鴨さんをはじめとする水鳥がここにもたくさんいます。

湖畔道を行くコムラン湖畔道を行くコムラン

『涸沼って読み方も分からないところでしたが、静かでいいところですねぇ〜』 と、コムランもびっくりの涸沼でした。

平底和船と屋形船平底和船と屋形船

長洲までやってくると小さな漁港が現れました。

そこには漁業用と思われる平底の伝統的な舟と、屋形船のような大型の舟が浮かんでいました。

広浦広浦

長洲の漁港を過ぎると広浦です。広浦はこのあたりの涸沼の古い呼称です。ここは涸沼の中でもっとも広い浜があるところで、そこに大杉神社の赤い鳥居が立っています。ここはまた第9代水戸藩主徳川斉昭が水戸八景として選んだうちの一つで、中秋の名月を詠んだ『広浦の秋月』の碑が立っています。

浪の色も 空にかよひて すめる夜の 月の光も 広浦の月

広浦から見た筑波山広浦から見た筑波山

今日は順調に来過ぎて月にはまだだいぶ早い時刻の到着となりました。しかしその分、西にはあの筑波山がしっかり見えます。

またここには、親沢鼻にもいましたが腰まで水に浸かって釣りをしている人々の姿があります。何を釣っているのでしょう。

復活した涸沼自転車道復活した涸沼自転車道

広浦を出ると涸沼自転車道が復活。

ここは二車線となり上流の涸沼川沿いより快適に走れるようになります。

涸沼川と大葦原涸沼川と大葦原

涸沼はだんだん狭くなり再び涸沼川になります。するとその横に大葦原が現れます。ここにはいかにもたくさんの鳥がいそう。

写真では見えないですが、この先に赤い大貫橋というアーチ橋が架かっています。その大貫橋を渡って東に進めばほどなく大洗海岸に到達します。

広大な田んぼの中を行く広大な田んぼの中を行く

茨城町を通り抜け、ついに本日の終着地の水戸市に入りました。とは言え、ここは広大な田んぼの真ん真ん中。

谷戸を行く谷戸を行く

田んぼの中から僅かなアップダウンを経て谷戸(やと)に入りました。

谷戸は丘陵地が浸食されてできた谷状の地形で、その中は基本的には田んぼとして利用され、真ん中に小川が流れていることが多いです。その周囲は高く大抵の場合そこは林になっています。谷戸の縁には農作業用の道があるので、これをサイクリングのルートに取り込むとうまく行くことが多いように思います。今日はたくさんの谷戸を通ってきましたが、これが本日最後の谷戸です。

桜川と水戸のまち桜川と水戸のまち

僅かな区間住宅地を抜けて桜川の土手に出ました。すると先に高層のビルディングが見え出します。あそこが水戸駅の周辺です。

桜川の自転車道で水戸駅に向かう桜川の自転車道で水戸駅に向かう

私たちは東側から水戸駅にアプローチしています。水戸のまちは馬の背の上にあり、その東側は落ち込んでいる上に北に那珂川、南にこの桜川が流れているため、ほとんど開発されてこなかった地区で、今もって高層の建物は駅の周辺にわずかに並んでいるだけです。

そのため水戸駅のすぐ近くまで、あまり車に煩わされずに接近できたのでした。

水戸駅南口水戸駅南口

水戸駅の南口に到着。時は16時を少し過ぎたところ。今日は参加者が少なかったため予定よりだいぶ早めの到着となりました。ラッキー。

このコースは、初心者でも楽しめる『つくばりんりんロード』、中級者まで楽しめる不動峠、みんなが納得の筑波山と涸沼だったと思います。終わってみれば、かなり自信を持ってお勧めできるコースかなと。関東平野遊覧シリーズに加えましょう。

夕暮れの筑波山夕暮れの筑波山



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