コーナーハウスを出発
今朝は曇り。少し涼しいとはいえ、昼には気温は30度以上になるそうな。
今日は近場の観光に出かけます。コーナーハウスを8時過ぎに出発。
県道38号を走る
まずは、野沢温泉の少し南に位置する北竜湖を目指します。県道38号を3kmほど走ったら左折して行けるはずですが、なんと『工事中、北竜湖へは迂回』との看板が。
『自転車なら通れるかも?』としばらく進んでみますが、やっぱり全面工事中で通行止め。やむなく引き返します。
脇道を走る
気を取り直して県道に戻り、途中から脇道に入りました。
田舎道をどんどん行きます。ずっと下りなので快適、快適~
菜の花公園下を行く
気持ちよくどんどん進んで、気がついたら菜の花公園下まで来ていました(笑)
そんなわけで、北竜湖はパス、まずは福島棚田に向かうことにします。
瑞穂の家並み
菜の花橋から左へターン。県道38号を渡ったら、瑞穂という地区の下の集落を通って上りに入ります。
木組の美しい民家や土蔵が現れて楽しい。
西の眺望が広がる
しばらくすると周囲は棚田となり、背後の眺望も見えてくるようになりました。
千曲川も見えてきた~
水車小屋
その道端には水車小屋。今は田んぼに水を引いているからか回っていませんが、そば粉を挽くと書いてありました。手前は『いいやま』と書かれた灯籠。ここは飯山市なのです。
上の集落
このあたりから、上り坂はどんどん急になっていきます。
上の集落に入ったようですが、勾配は12%超! 曇りなれど、すでに気温は30度を超えています。蒸し暑い!
上るサイダー
えっちらおっちら上るサイダー。
ここ福島は、江戸時代に飯山藩の許可を得て入植し、新田開発を行った集落なのだそうです。
さらに上る
小さな集落ですが、寺社がいくつもあって驚かされます。
ハヒハヒと上っていくと、
三部社
『三部社』という神社に出ました。どうやら福島棚田の足元に辿り着いたようです。
駐車場の脇にある『休憩小屋さんべ』でトイレと水道を借りて汗を流しリフレッシュ。トイレは使わせてもらえますが、蕎麦屋はゴールデンウィークのみの営業らしい。
棚田散策開始
ここに自転車を置いて、福島棚田を徒歩で一周してみましょう。
棚田の面積は18ha、約400枚あるとのこと。
棚田の風景
山に囲まれた棚田では、青々とした稲の間からほのかに黄色がかった穂が見え隠れしています。
棚田の石積み
この棚田の特徴は自然石の石積み。福島集落は、石が多く産出される地域とのことです。
巧みに積まれた石垣で支えられた棚田の曲線が何とも美しい。
棚田が続く
この山の中腹の急傾斜の地域で棚田を維持するのは大変なことです。
中央部はほぼ稲穂の実る棚田が続いていますが、周りや上部には耕作されていないところも見受けられました。
草刈り作業
実は、この福島棚田は一時耕作放棄地が増加しかなり荒れ果てており、2002年に地元有志で棚田保存会が結成され、耕作放棄地を復活させてきたとのことです。2003年には農林水産省の『日本の棚田百選』に選ばれました。
この日、稲作に使っていない棚田の草刈りを行っている方を見かけました。
稲穂
稲穂はずいぶん大きくなっていました。収穫はこれから1ヶ月ほど先でしょう。
千曲川の向こうに斑尾山
棚田散策しながら後ろを振り返ってみると、下を流れる千曲川とその周囲の田畑、そしてその向こうに山並みが見渡せます。
右後ろに波打ったような頂が続いているのは斑尾山(1,382m)。今は雲がかかって見えませんが、晴れていれば斑尾山の他、妙高山、飯縄山、黒姫山、戸隠山の北信五岳を一望することができます。
冷たい水に手を浸す
棚田散策の最高地点に到着。冷たい水に手を浸してほっと一息。
棚田では水の確保も大変だったそうですが、棚田保存の取り組みで井戸や水路を整備し、溜池が作られたとのこと。
福島棚田の溜池からの眺望
これがその溜池、そしてそこから広がる眺望です(TOP写真も)。
千曲川とその周囲に広がる田畑。そして斑尾を中心とした山並み。うーん、上ってきた甲斐がありました。
緑の棚田
帰りは来た道とは反対側を下ります。右手に緑の棚田が連なる。
観音像1
そんな道端に、石の小さな観音像が佇んでいました。
観音像2
さらに進むとここにも。周囲は夏草に覆われ隠れてしまいそうです。
観音像3
こちらの観音像は小山のように積まれた石の上に安置されています。
これらは『萬佛山西国33番観音』で、棚田の麓から千手観音像が置かれた参道を上り、さらに上の萬佛山にある萬佛岩のお堂まで続いているそうです。
棚田からの下り
駐車場に戻ると、車の脇で巨大なカメラを抱えている男性を見かけました。声をかけてみると、クマタカを狙っているとのこと。『来ればあの辺を飛ぶと思うけど、来るかどうか、撮れるかどうかはわかりませんなあ~』すごい、辛抱強いですね。
辛抱のない我々は、すぐに自転車で下り始めます。下りはあっという間に福島の集落を過ぎていきます。
景色を愛でるサリーナ
集落の下から右の道に入ると、ここにも田んぼと千曲川、斑尾山の景色が広がっていて、思わずストップ。
『いい景色だね~』と下りで息を吹き返したサリーナ。
神戸の集落へ
私たちが次に目指しているのは、神戸(ごうど)の集落。そこにイチョウの巨木があるといいます。
神戸の大イチョウ
これが『神戸(ごうど)の大イチョウ』。樹齢は500年を超え、樹高は36m。
『これはでっかいね~』とビックリ。イチョウの前には鳥居が設けられています。
巨大なイチョウの根元
近づくと、その巨大さがよくわかります。右のサリーナが小さく見えますね。。
イチョウの葉が黄色く色づく見頃は11月下旬頃とか。その時期にはライトアップも行われるそうです。
ショートカット道を探す
続いて目指すは小菅神社。山道を行けばショートカットできるはず、と少し東へ走り出しました。
しかし、『ここかな~』という道を覗いたら、ゴロゴロ石の本当の山道。自転車はずっと担ぐことになりそうな雰囲気なので、やむ無く下ってぐるっと回ってまた上ることにします。
蕎麦畑
そんな道端に広がっていた緑の畑。これは蕎麦畑で、白い花が咲き始めています。
畑が一面に白くなると、秋の到来ですね。
下るサリーナ
雲が途切れ、晴れ間が見えてきました。ビューンと下りは爽快です。
しかし当然その分上らなければならないわけで、高度が惜しいと思いつつ下るサリーナ。
小菅神社の二の鳥居
そして北隣の集落に着いたら、ここから小菅神社への上りが始まります。
まずは正面に見える二の鳥居へ。このあたりの勾配は12%超と半端ない。全然進みません~
ノロノロ上る
激坂はまだ続く。そして日差しも出てきて蒸し暑さマックス!
『これじゃあ、小菅神社奥社へのハイクは無理かな。。』と弱気のサリーナ。小休止を挟みながら、ノロノロと少しずつ上っていくその視線の先にあるのは、
仁王門
道の正面にどんと構える『仁王門』。
小菅神社は明治以前は小菅山元隆寺(こすげざんがんりゅうじ)といって、戸隠や飯綱と並ぶ北信濃の三大霊場として栄えたそうです。この仁王門はその西大門で、17世紀後半の建築とのこと。
金剛力士像
門の中の両脇には2体の仁王像、すなわち金剛力士像が祀られています。
赤い肌に、比較的スリムな印象の仁王さま。
古民家が続く道を上る
仁王門の横をさらに上っていきます。
古民家が続く道を上っていくと、
小菅神社里宮に到着
左手に高く聳える杉木立。そして、鳥居がありました。
小菅神社の里宮です。
小菅神社里宮の本殿
鳥居をくぐり石段を上ると神楽殿(拝殿)、神輿殿、さらに上に本殿があります。
これらの建物は1660年の飯山城主の松平氏による改築、そしてその後1923年に大きく改築されたものとのこと。
押すサリーナ
時刻は正午近く。日差しと蒸し暑さでヘロヘロです。
『奥社まではとても上れない。。』と押しに入るサリーナですが、ここに救いの手が。
浅葉野庵の入口
小菅神社の奥社への杉並木のすぐ手前の木立の中に『浅葉野庵』という蕎麦屋がありました。お店などほとんどないこの辺りで、本当に助かりました。
入口のつくりからいい感じ。中に入ってみれば、大きな窓から庭を望める雰囲気の良いお店です。
野菜天ざる
頼んだのは野菜天ざる。野菜天は野菜の種類も豊富で食べ応えがあります。
美味しいお蕎麦を食べて、やる気が復活してきました。『じゃあ、奥社に上ろうか!』
奥社への入口
自転車を置き、浅葉野庵のすぐ先にある鳥居をくぐって小菅神社の杉並木に踏み入ります。鳥居の手前には『奥社まで1,260m』の表示が。標高差は300m以上。
杉並木は江戸時代に造営されたそうで古いもので樹齢300年と言われ、その間の石段を進んでいきます。
杉並木の間を上る
杉の大木に覆われ薄暗い石段を上っていきます。杉並木入口のところには2人連れの観光客がいましたが、上るのは断念したようで、あたりには私たちの他には誰もいません。
上るサイダー
『これは結構大変じゃ~』とサイダー。サンダル履きだし(笑)
100m進むごとに『奥社まで○○m』の標識が現れ、それを励みに上ります。
上るサリーナ
次第に勾配がキツくなってきました。黙々と上るサリーナ。
この山道の途中に眺望が開けるところはほとんどありませんが、時々『鎧石』とか『船石』とか、石の名前や由来が表示してあります。
愛染岩
岩肌がそそり立つここは『愛染岩』。小さな祠が祀ってあります。ここでちょっと小休止。
山道をさらに上ると、ゴソゴソと道を横切って藪に入る音。『ぎゃあ、ヘビ~!』
このヘビ、サイダーによれば毒のあるヤマカガシじゃないかということで、おおこわ~。恐る恐る遠巻きにして通過。この後、帰り道でも出会ってしまいました。
千曲川の眺望
『奥社まで300m』という標識のあたりに、初めて少し眺望が開けているところがありました。木々の間から千曲川が見えます。『随分上ってきたね~』
このあたりの道沿いには深い沢があり、その向かいに『不動岩』があります。弘法大師に所縁があるらしい。
最後の上り
最後の一踏ん張り。あと100mのところで参道は傾斜の緩いコースとキツいコースの2つに分かれます。キツいコースの方が正当な参道のようですが、私たちはもちろん緩いコース。
奥社に到着
そしてついに建造物が見えてきました。小菅神社の奥社に到着です。
石段を上って奥社へ。上り始めてからすでに1時間を超えています。いやキツかった。
西の入口を上がる
岩を背負った奥社の本殿は室町時代中期、1500年頃の建立で、国の重要文化財に指定されています。
入口は西の妻側の入口から建物へ上がります。
奥社の南面1
南側のこちらが正面。中央には鈴が吊られており、その下には参拝者の名前を書き込むノートがぶら下げてあります。
奥社の南面2
この奥社本殿の外側の柱梁は、補強のため後から設置されたものなのでしょう。
中を覗いてみるサイダーですが、暗くて何も見えません。御本尊は馬頭観音菩薩だそうです。
自転車での下り
下りは速い。。というほどでもなく、山道を1時間ほどかかって降りてきました。結構疲れましたが、とりあえず奥社ハイク達成。
浅葉野庵の脇に置いていた自転車に乗って出発です。『自転車は大変でしょう』と声をかけてくださったお店の方、ありがとうございました。
田舎道を走る
あとは野沢温泉への帰路につきます。自転車での下りは速い。
途中ショートカットして田舎道を走っていきます。
r38を行く
そしてお馴染みの県道38号に入るとちょっと上り。
わっせわっせと上っていけば、
田んぼの向こうに野沢温泉
田んぼの向こうに野沢温泉の町が見えました。
今日も暑くて上り坂やハイクはきつかったけど、福島棚田と小菅神社を見学できて、満足して帰り着きました。
頂いたトマトとピーマンで夕食
宿に着いた後、今日は外湯に初チャレンジ。宿から近い『真湯(しんゆ)』に行ってみました。単純硫黄泉でいい感じなのですが、お湯が熱いのなんの。。浸かるのもほどほどに引き上げましたが、やはり体はポカポカのツルツル。温泉はいいですね~
そして本日の夕食は、プチトマトとピーマンを使ったサラダや炒め物。実は、お昼を食べたお蕎麦屋さんで『自由に持っていっていいですよ』とたくさんいただいたのでした。いい1日でした。
