麻釜湯
早起きサイダーは、日が昇るやいなや外湯へGO!
宿からも近い『麻釜湯(あさがまのゆ)』は、麻釜(おがま)を源泉としています。
麻釜湯の内部
中はこんな感じです。こぢんまりとした浴槽と脱衣用の棚。お馴染み、黄色いケロリン桶も。
熱めだけど、いい湯だな~
野沢温泉街を抜ける
サイダーが宿に戻った頃、ようやくサリーナも起床。朝食を済ませたら、早速自転車で出発です。
今日も暑そうなので、飯山市の中心部を観光することにしました。
r38を走る
飯山市の中心部への道はといえば、初日に新幹線で降り立った飯山駅からのルートの逆コース。
初日に上った県道38号を爽快に下ります。
ひまわり畑が広がる
全く同じルートを行くのもどうかなということで、今日は初日に通らなかった菜の花公園の上側を走ってみることにしました。県道38号から小学校への脇道に入ります。
少し高台に上っていくと、広い青空の下にひまわり畑が広がっていました。
ひまわりとサリーナ
『いいコースに来たね~』と嬉しそうに走るサリーナ。
ひまわりとサイダー
青空、夏の雲とひまわり、ご満悦のサイダー。
菜の花公園
ここはちょうど菜の花公園の入口あたり。公園に入ってみると、ここにもひまわり畑。春はもちろん菜の花ですが、夏はひまわりが植っているんですね。
ひまわりの向こうの西側には眺望が開け、千曲川の流れが見えます。その遥か向こうに白く見えるのが飯山の市街地です。
ひまわり畑をならすトラクター
目を横に転じると、ここもひまわり畑だったと思われるところが刈り込まれ、トラクターでならされていました。
もう8月下旬、ひまわり畑はそろそろ終わりです。
菜の花橋からの眺め
菜の花橋に出ました。
南には、木島平あたりの高社山や五輪山が微かに見えました。
飛ばすサリーナ
そして、土手の上の菜の花サイクリングロードに入りました。
気持ちよく飛ばすサリーナ。
のんびり走るサイダー
こちらはのんびり走るサイダー。
時刻はまだ9時なので、暑さもそれほどではなく快適です。
中央橋が見えた
サイクリングロードを4km少々走ったら、白い斜張橋が見えました。中央橋です。
この橋で千曲川を渡ると飯山市の中心部に出ます。
千曲川
今日も穏やかに流れる千曲川。
川を渡ったすぐ北側には飯山城址があります。飯山は、古くから信州と日本海を結ぶ交通の要所で、戦国時代には上杉謙信の川中島出陣の前線基地となり、1564年に飯山城が築かれたそうです。飯山のまちは、飯山城を中心とした城下町として形成されていったとのこと。
のどかな道を走る
飯山市街地に入ってまず向かったのは、まちを横切った南西にある正受庵。
のどかな田舎道を走っていくと、
途中から激坂
途中からはいきなり激坂に!
この小道は正受庵の周囲をぐるっと回っています。わっせ、こらせと上っていけば、
正受庵の上の入口
正受庵の上の入口に到着。ここは『正受老人』と呼ばれた道鏡慧端(どうきょう・えたん)が過ごした禅庵です。下にある入口が正式な『山門』ですが、私たちは自転車を置きやすい上の入口から入りました。
道鏡慧端は松代藩主真田信之(幸村の兄)の子で、飯山城で生まれ、19歳で出家し各地で修行を積みました。35歳で帰郷した道鏡慧端のために、飯山城主松平忠倶がこの庵を建設したのだそうです。
『かぼちゃ100円』と書かれた無人販売があって、のどかな雰囲気。
禅堂
まず最初の建物は禅堂、その奥が庫裡。ここは修行を主な目的とした臨済宗のお寺です。
道鏡慧端は、臨済宗中興の祖とされる白隠慧鶴(はくいん・えかく)をここで厳しく指導したそうで、臨済宗の再興者とも言われているそうです。白隠といえば達磨図が有名ですね。
本堂と鐘楼
さらに進むと、下に見える茅葺きの建物が本堂。そして奥に鐘楼も見えます。
鐘楼
この鐘楼は、1688年に飯山城主松平忠倶が大輪院に寄進したもので、昭和に入り飯山城跡に移り、その後正受庵に移ったものだそうです。
本堂
本堂まで下りてきました。間口6間、奥行4間半の寄棟造り。
現在の建物は1847年に再建され2004年に大改築されたもので、長野県の史蹟に指定されています。
正受庵の台所
中に入ると、まずは土間の台所と板の間。
竈門と水場があり、囲炉裏が設けられていて、寺院というよりは住宅のように見えます。
仏間
そして、畳敷の座敷の奥に仏間があります。
正受庵は、菩提寺ではなく修行のための寺院だったこともあって財源に乏しく、庵主が途絶えがちで幕末には荒廃し、1873年には廃庵となったそうです。その後、山岡鉄舟・高橋泥舟らの尽力によって再興が始まったとのこと。
水石
本堂の東南端に面白いものを発見。これは『水石』。
何でも、正受老人は、飯山藩主松平忠俱公からの寺領寄進と寺の建立の申し出を断り、その代わりに拝領したのが、お城の茶室の庭にあった栂(とが)の木と水石だったそうです。滑らかながら不思議な形の窪みが連なっており、甌穴のようにも見えます。
雁木通り
正受庵を出て北東に進み、中心部の雁木通りに出ました。
ここは別名『仏壇通り』とも呼ばれ、伝統工芸である『飯山仏壇』の仏壇店が軒を連ねています。
雁木
雁木は、雪深い地方に見られる伝統的なアーケードで、各家が軒を張り出して積雪時にも使える通路としたもの。
雁木は昔からあったようですが、この辺り愛宕町の約300mはまちなみとしての雁木が再現整備され、景観に配慮する取り組みがなされています。花も飾られてちょっといい雰囲気。
雁木の連なる通りを走る
そんな雁木の連なるまちを、仏壇店も眺めながら自転車で往復してみました。
称念寺の山門
そして、雁木通りの南端の西側にある小広場の隅に自転車を置いて、徒歩で寺巡りに出発。
飯山市は、島崎藤村が『雪国の小京都』と称したそうで、このあたりには約20もの寺社があって寺町を形成しています。江戸時代初期の頃、神仏の加護によって飯山城を守るため、城の西側の丘陵地に寺を配置したのがその起源と言われています。
まずは称念寺へ。山門は楓の緑に覆われて美しい。
称念寺の庭園
山門をくぐるとさらに楓の緑が溢れていました。この見事な庭園に心洗われながら、木漏れ日の苔むす参道を歩きます。(TOP写真も)
称念寺は1620年にこの地に移転し、現在の本堂は1968年の再建だそうです。
庭園の楓
今は緑が美しい庭園ですが、秋になれば素晴らしい紅葉を見せてくれるのでしょう。
妙専寺
小広場に戻り、細い遊歩道を歩いて進むと、次のお寺の妙専寺に至ります。正面の屋根の形が独特で、この後のお寺でもいくつか同じ形を見かけました。
ところで、この妙専寺の第17世住職・市川達譲(いちかわたつじょう)は、信州に初めてスキーを伝えた人なのだそうです。
お休み処奥信濃
さらに遊歩道を進むと、『お休み処奥信濃』に出ました。
ここはトイレ休憩できるのですが、そのトイレ、飯山仏壇の職人さんによる“金箔トイレ”なのだとか。惜しくも、利用はしませんでした。
六地蔵
お休み処奥信濃の前には、六地蔵が祀られていました。
雁木通りに下りる
寺巡りのルートは一旦雁木通りに下りて、信号を渡ったら再び西に並行する遊歩道に戻ります。
常福寺の入口
そして訪れたのは常福寺。山門脇の深い緑はイチョウです。秋は黄色一色でさぞ壮観でしょうね。
常福寺の本堂
常福寺は『いいやま七福神』のうち大黒天を祀っています。七福神めぐりも楽しそう。
西念寺
次のお寺は西念寺。枝垂桜などの緑に囲まれた本堂と鐘楼がいい雰囲気。本堂は1990年の再建だそうです。
伊勢神社の鳥居
お寺を巡ってきた遊歩道ですが、ここで少し高台へと階段を上ります。
高台への石段の先には鳥居。そこには『伊勢神社』と書かれています。
伊勢神社
さらに上の立派な石垣の高台に伊勢神社がありました。杉林をバックに荘厳な雰囲気。
この高台には伊勢神社、金比羅社、天満宮の三つの社が並んでいます。伊勢神社が造営されたのは寺町の成り立ちと同じ頃の江戸初期で、歴代の飯山城主に庇護されてきたとのこと。
杉木立を下る
神社エリアから杉の木立の中を下っていきます。すると、赤い屋根が見えてきました。
本光寺
ここは本光寺。手入れされた前庭にはほおずきが赤い実をつけていました。
このお寺には町内で唯一仁王門があるそうですが、残念ながら見逃してしまいました。
遊歩道を歩く
本光寺からもテクテクと遊歩道を歩きます。
このあたりの遊歩道は、自家用の野菜を育てたり花を植えたりしている裏の畑の脇を通っていてとても楽しい。
大聖寺
そして、大聖寺に到着。ここは、いいやま七福神の毘沙門天が祀られているお寺です。
寺巡りはまだ続くのですが、蒸し暑さがどんどん高まってきました。ここから先はお寺がちょっと離れているので、今回の私たちの寺巡りはここで終了としました。
雁木通りに下りる
雁木通りに下りて、自転車を置いている小広場まで歩きます。
雁木の柱に飾られた花がエールをくれます。
薪が積まれている
雁木通りに花を並べているステキな建物も。すでに冬に備えてか、薪が積まれていますね。
雁木通り
伝統工芸の仏壇店が軒を並べる雁木通り、通称仏壇通りと、その背後の寺町。短い滞在でしたが、飯山の独自の文化を垣間見せてくれました。
中央橋を渡る
時刻は11時。そろそろ日が高くなり、かなり暑くなっています。
自転車に戻り、来た道を逆に走って中央橋を渡ります。斜張橋の影が刺さりそう!
菜の花公園CRに入る
そして菜の花公園サイクリングロードに入ります。
ジリジリと暑いぜ。。
菜の花公園CRを走る
太陽高度が高まり木陰はありませんが、ここは相変わらず気持ちのいい平坦なサイクリングロードです。
r38を上る
しかしその後県道38号に入ると、いつものように日差しの中の上り坂。
またしてもヘロヘロ、ゼーゼーのサリーナは水を被り休憩を挟みつつ上ります。この高度差200mがキツい~
野沢温泉の中心部が見えた
いつの間にか12時を過ぎましたが、何とか野沢温泉の中心部が見えてきました。
途中スーパーで買い物をして、13時に宿到着。今日も相変わらず暑かった!
新田の湯
ところで、スーパーに立ち寄ったあと県道38号から少し入ったところに外湯を発見。『新田の湯(しんでんのゆ)』です。
この時はお腹も空いていたのですぐにお風呂とはいきませんでしたが、今日は外湯するぞ~という気分が高まります。
河原湯
そんなわけで、シャワーを浴びて昼食を済ませ一休みしたら、早速外湯へ。
温泉街の中心へ向かう途中にあったのは『河原湯(かわはらゆ)』。熱い湯は朝湯に良いそうですが、夕方の今はもう少し足を伸ばします。
大湯
今日の外湯は野沢温泉のシンボル『大湯(おおゆ)』。三重屋根に唐破風の立派な大湯は、外湯の中でも湯船が大きく格式を感じます。
大湯を堪能したら、宿でダラダラと2人宴会が続く。どうやら明日は雨模様らしく、どのように過ごすかな。外湯三昧か?
