熊の手洗湯
早起きサイダーは、今朝も5時から近くの外湯へ向かいます。ところが『真湯(しんゆ)』は朝6時からで閉まっていました。外湯は場所によっては利用可能時間が違うので、注意が必要です。
宿に戻るとサリーナも起きてきたので、一緒に5時から開いている『熊の手洗湯(くまのてあらゆ)』へ。
熊の手洗湯の内部
熊の手洗湯は熊が発見したと伝わる古い温泉で、他の外湯に比べると比較的ぬるめのお湯がとても気持ちいい。サリーナ贔屓の外湯です。
外湯の湯船は、『熱め』と『ぬるめ』の2つに分かれているところが結構ありますが、大体は『どっちも熱い!』と思うサリーナ。ここではどちらにも問題なく入れます。
熊の手洗湯の天井
そして、少し高くなった木の天井から薄日が差すのもいい雰囲気。
温泉卵をつくる
熊の手洗湯の前で面白いもの発見。温泉卵をつくれる設備です。源泉は75度で、手前の蓋を開けてお湯に卵を浸けておけば12~14分でできる、と書いてあります。
温泉に入る前に袋(ネット)に入れた卵を浸けておき、さっと浴びて出る頃にちょうど出来上がり、というわけです。私たちも試してみました。さあ、うまくできたかな?
水路に飾られた花
今日は日曜日。野沢温泉では毎日曜日の6時から7時半の間、朝市が開催されるとのこと。今日は雨予報ですが、まだ雨は降っていません。朝市を覗いてみようと、6時半頃宿を出ました。
場所は温泉街の中心部、『大湯』のある大湯通りです。ぶらぶら歩くと、小道の横を流れる水路には竹に植えた花が飾られていてオシャレ。
大湯
大湯に到着。ここから南西に伸びる大湯通りで朝市が開催されます。
野沢温泉朝市
大湯通りは、土産店や食堂、カフェなどが並ぶ温泉街の中心です。その通りにテーブルやイスが出て、並べられた商品を覗く人たちが集まっています。外湯帰りの浴衣姿も人たちも。
私たちも早速行ってみよう!
朝市の風景
パン、果物、野菜、おむすび、コーヒー、手作りの布製バッグ、雑貨、ジュース、お菓子などなど。
まだ早い時間ですが、お店を開けて朝食を提供しているところも。
道祖神
とあるお店に置かれたこれは、道祖神ですね。野沢温泉村のシンボルとして色々なところで見かけました。
これらの神様は『八衢比古神(やちまたひこのかみ)』と『八衢比賣神(やちまたひめのかみ)』で、各家庭の手作りで神棚に祀られているそうです。1月15日の道祖神祭りでは、各家庭の道祖神を持ち寄って大きなたらいに入れ、他の家庭の道祖神を持ち帰るというから面白い。
野菜などが売られる
手前は野菜、奥は桶を売っています。野菜は新鮮で美味しそう。冷蔵庫のストックを思い浮かべながら買い物に迷う私たち。
やはりここはこれでしょう、ということで野沢菜をゲット。
ダウンヒル用バイク
通りの店先で面白い自転車を発見。ごっついタイヤとサスペンションのダウンヒル用マウンテンバイクです。
野沢温泉はスキー場が有名ですが、夏はマウンテンバイクでダウンヒルを楽しめます。私たちの宿のガレージにもこんなマウンテンバイクが置いてありました。
大湯からの上り坂
朝市で買い物と冷やかしを楽しんだら、大湯から朝市とは反対側の坂道を上ってみましょう。
かなりの急坂の向こうに鬱蒼とした緑が見えます。
湯沢神社の鳥居
坂を上りきったところに鳥居がありました。湯沢神社です。古くから野沢温泉の総鎮守・産土神として信仰されてきた神社とのこと。
石段、長いなあ~と思いつつ、せっかく来たので上ってみます。
湯沢神社の社殿
石段を上り終えたところに社殿。この社殿は1765年に再建されたものとのこと。
社殿の正面中央には唐破風の向拝が設けられており、龍や鳳凰、獅子などのダイナミックな彫刻が施されています。この建物や彫刻は、作風から江戸時代中期に活躍した越後の工匠・岩崎嘉市とその一門が手掛けたものと推定されているそうです。
健命寺
湯沢神社に隣接して、曹洞宗の健命寺があります。境内には、本堂のほかに山門、薬師堂、庫裏、鐘楼などが並んでいます。
健命寺の境内を見上げる
杉木立の静かで荘厳な雰囲気の中、山門、鐘楼などが並ぶ。写真には映っていませんが、手前の小さな滝の横には薬師堂があり、そこに祀られた薬師如来は上杉謙信の陣中守り本尊だったと伝えられているそうです。
そしてもう一つ。ここは野沢菜発祥の地としても有名で、『野沢菜発祥の地碑』がありました。今でも健命寺産の原種は江戸時代の農耕方法で栽培されているとか。
麻釜
続いて湯沢神社と健命寺の前の細い道を北へと辿ると、白い湯気に覆われて『麻釜(おがま)』が見えてきました。
ここは90度以上の温泉が湧く源泉です。高温の熱湯は危険なので、地元の人以外は入らないようにとの注意書き。
麻釜の見学
観光客は柵の上から見学です。柵の内部にはいくつかの湯溜まりが設けられています。
釜神
ところで、麻釜を見下ろす山側に『釜神(かまかみ)』が祀ってありました。祭神は、温泉神や医療の神である大己貴命(おおなむちのかみ)と少彦名神(すくなひこなのかみ)で、温泉地ではよく祀られている神様だそうです。
大釜
再び麻釜です。この名前は、かつて伐り取った麻(あさ・お)をこの湯だまりに浸し、後で皮をむいたことに由来するそうです。
大釜は90度の熱湯が湧出し、地元の方は山菜や野菜を茹でるのに使うそう。
茹釜
続いて茹釜。こちらも湯温は90度、山菜などを茹でるのに使います。細長い形なので並んで使いやすいかな。
丸釜と竹伸釜
左は丸釜。丸くないんですが、下は円形だったのでこの名前だと。湯温は71度で、工芸品の材料の竹やあけびづるなどを浸して皮をむくそうです。
そして右は竹伸釜。湯温は80度、その名の通り、ここも工芸品の材料の竹などを浸すということです。
麻釜の全景
湯温の違う釜を配置して温度に合わせて利用をしているとは、生活に密着した素晴らしい知恵ですね。
麻釜を眺めたあとは、宿に向かって下っていきます。途中からポツポツと雨も降り出しましたが、タイミングよく宿に到着して今日の散策は終了。
野沢菜
さて、本日の収穫をいただきましょう。収穫その1『野沢菜』。
朝市でゲットした野沢菜は、シャキシャキして適度な酸味があって美味しいです。
温泉卵
収穫その2『温泉卵』。
さすが温泉、うまくできていますね~ 白身のややゆるい固まり具合と黄身のねっとり感、たまりません。野沢温泉に来たらぜひお試しあれ。
