朝焼けと大島
朝。宿の部屋のベランダからは、朝焼けに大島のシルエットが浮かび上がっています。
今日は下田駅から南伊豆を回り、西伊豆へと向かいます。
下田湾が見えた
部屋で朝食を終えたら出発。下田駅までは国道を避けてまず山側の小道を行きます。時々海が見えていい感じ。
アップダウンしつつ、まどが浜海遊公園からは昨日通った道を逆方向へ。
下田駅のサスケハナ号
伊豆急下田駅前に現れたのはシュンシュン。今回の南伊豆はシュンシュン、サリーナ、サイダーの3人です。
早速サスケハナ号の前で行くぞ!のポーズ。『魚介の美味しい伊豆はマストでしょう~』とシュンシュンは気合十分。
稲生沢川河口付近
まずは南下し、ペリーロードを目指します。
途中、稲生沢川(いのうざわがわ)の河口付近にはたくさんの漁船が停泊していました。
安直楼
最初の見所は、なまこ壁の『安直楼』。
恋人との仲を裂かれ領事館に出仕させられ、『唐人お吉』と蔑まれたという気の毒な女性お吉が1882年に開いた小料理屋です。
雰囲気のある界隈
そして、すぐ南の平滑川(ひらなめがわ)にやってきました。
この辺りは港町下田の花柳界の面影を残し、川沿いには伊豆石やなまこ壁の家並み、柳並木が往時の雰囲気を醸し出しています。
ペリーロードを進む
この柳並木の通りは、ペリー艦隊が日米下田条約締結のために了仙寺まで行進したことから『ペリーロード』と名付けられています。
平滑川に沿って石畳の道を進むシュンシュンとサリーナ。
了仙寺
了仙寺は1635年に下田奉行によって創建されたお寺で、1854年、日米和親条約の追加条約(下田条約)が締結された場所として有名です。
お寺の境内や参道にはアメリカジャスミンが植えられ、5月には白や紫の花が咲き甘い香りに包まれるそうですが、今はちょうど紅梅が満開。メジロがたくさん訪れていました。
大浦海岸
下田の歴史を少し学んだら、ここからは海辺を走りましょう。
大浦海岸へ抜けると、快晴の空に海が輝いています。『気持ちいいですねえ~』とシュンシュンが爽快に走る。
エメラルドグリーンの海
その先の鍋田浜あたりは白い砂が広がり、海はまさにエメラルドグリーン。
どうです、この海の色、この景色!
獣道に入った
鍋田浜からは海沿いには道がないため、国道方面に上らなければいけません。
『こっちこっち~』というサイダーについていくと、山道は次第に獣道状態に。これは流石に通れなさそうで、『やっぱりなあ』とサリーナ。最後尾のシュンシュンも想定の範囲内とすまし顔。ちょっと戻って改めて国道への道を上ります。
大賀茂川の土手を走る
しばらくR136を走ったあと、大賀茂川にぶつかったら左折してローカル道へ。
大賀茂川の土手には途中から遊歩道が設けられ、川沿いを快適に走れます。桜並木がありますが、ここは染井吉野なのかな、まだ全く咲いていません。
はまぼうロード
途中からは『はまぼうロード』という名前のボードウォークに入ります。
これは大賀茂川沿いの両岸をめぐる一周730mの木道で、7~8月には周囲はハマボウの黄色い花で覆われるのだそう。
吉佐見大浜でポーズ
大賀茂川が海に注ぐところには、吉佐見大浜(きさみおおはま)が広がっていました。
美しい砂浜に下りて青い海と白い波をバックに、シュンシュンは歌舞伎の大見得ポーズ、サリーナはせりあがりバンザイ? 実はジャンプシーンをサイダーが撮り損なった(笑)
亜相浜
ここからは、トンネルをくぐっては美しい海岸が現れる、そんな変化に富んだ景観が続きます。
まずは短いトンネルを抜けると亜相浜(あじょうはま)。
碁石ヶ浜
続いて碁石ヶ浜。海岸には黒く光る碁石のような円礫が転がっているとか。
次々と現れる美しい海岸を走り抜けていきます。
遊歩道を上るサイダー
そして、見学スポット『龍宮窟』に到着。
自転車を置いて、まずは木々の間の遊歩道を上っていきましょう。
田牛海水浴場
ほぼ上り終わったあたりの木の間から美しい海岸が見えました。これは龍宮窟の隣の田牛(とうじ)海水浴場。
上り遊歩道のお目当ては、その道をもう少しだけ上った先にあります。
ハート形をした龍宮窟
ここがそれ、龍宮窟を上から眺めることができるビューポイント。
この大きく開いた穴の直径は50mほど。穴の下は砂浜になっていて波が打ち寄せています。そして、穴の形をよく見ればハート型。周りを見ると、カップル多いですね~
田牛サンドスキー場
一周して遊歩道を下りる前に、もう1箇所。龍宮窟の手前の海岸にある田牛サンドスキー場を眺められるビュースポットがあります。
ここは強い風に吹き寄せられた砂が積みあがってできた天然のサンドスキー場だそうで、その勾配は30度あるというからビックリ、確かにかなりの傾斜です。
子どもたちがそり滑りを楽しんでいましたが、この傾斜を自力で上るのは大変そう。
龍宮窟の下
今度は龍宮窟の中へ下りてみましょう。
そこは、海側に穿たれた三角の穴から波が寄せては返し、小さな砂浜になっていました。
龍宮窟の天窓
上の大きな天窓から日が差し込む洞窟は、光と影と波の神秘的な空間がになっています。
先ほど見下ろした洞窟の上に、人の姿も見えました。ダイナミックな地形です。
盥岬へ向かう
竜宮窟を出ると、海沿いには細い道が盥岬へと続いています。車は通り抜けできないので、自転車天国とも言えますが。
そんなジオポタ専用道を走っていくサリーナとシュンシュン。
盥岬遊歩道の入口
たどり着いたところは盥岬遊歩道の入口。ここからはダートです。
『盥岬大好き』といつもコースに組み込むサイダー、『私も結構好きですよ~』とはシュンシュン。担ぎがあるのでちょっとなあ、と思うカメラのサリーナ。
遊歩道入口からの景色
ここから見下ろす海の景色も荒々しい岩場が迫力です。
この左手の海岸には三ヶ月の大洞(みかづきのおおぼら)という三ヶ月状の洞穴があるとか。
遊歩道を押すサイダーとサリーナ
ダートに入ってしばらくは自転車で走れるも、次第に木の根っこが張り出したり勾配がきつくなったりで押しが続くようになりました。
押しのサイダーとサリーナ。
椿の花
そんな遊歩道のあちこちに赤い椿の花が咲いていました。ここは盥岬椿園。
背が高い木々に咲く椿は、普段見慣れている園芸用の椿と違ってワイルド。そんな赤い椿に励まされて遊歩道を進みます。
盥岬への分岐
そして盥岬の先端への分かれ道に到着。ここからは岬への往復になるので、ここに自転車を置いて岬へと進むことにします。
身軽になって、いざ盥岬へ!
ウバメガシのトンネル
周囲はウバメガシが茂ってトンネルをつくっています。
そんなトンネルを抜けて進むと、、
盥岬から西の眺め
視界が開けて素晴らしい景色が広がっていました。
まずは岬の先端に行く途中の右手。岩礁の海岸線の先に広がる砂浜は弓ヶ浜です。絶景~!
盥岬先端への道
そして、その先が盥岬。
海に突き出た岬は遮るものはなく、丸い地平線に伊豆七島が姿を見せているはず。見えるかな。
大海原
見えた~ 広い大海原に、左から大島、利島、鵜渡根島、新島、式根島、神津島、、
遊歩道の下り
絶景を楽しんだら自転車に戻り、逢ヶ浜(おうのはま)に向かって遊歩道を進みます。
下りの担ぎ階段が続き、ちょっとヘトヘトのサリーナ。サイダーが自転車運びに手を貸します。
逢ヶ浜
逢ヶ浜に到着。ここはゴロゴロ石の浜です。海辺は黒い岩礁。
これは、かつての海底火山の噴出物が隆起したものだそうで、奇岩の独特な景観を見せています。
エビ穴
ゴロゴロ石の浜を自転車を押して進むのは結構大変です。しかし、足元ばかり見ていて見逃さないように。振り返れば、そこには『エビ穴』が。
逢ヶ浜を出発
しばらく進むと舗装路がありました。久しぶりに自転車に跨ります。『自転車に乗れるっていいねえ~』とつぶやくサリーナとシュンシュン。
逢ヶ浜の奇岩ともお別れ。後ろに見えるのは雀岩です。
弓ヶ浜
すぐに隣の弓ヶ浜に着きました。先ほどの逢ヶ浜とは全く違って、こちらは白い砂浜が美しく弧を描いて1kmほど続きます。
日本の渚百選にも選ばれている弓ヶ浜は、両側を岬に守られているため遠浅の穏やかなビーチになっているのだといいます。
弓ヶ浜を駆け抜ける
海岸線の景色を楽しみつつ、弓ヶ浜を駆け抜けます。
そして弓ヶ浜の西端に着いたら、そこに流れ込む青野川を北上します。ここからが、この時期の南伊豆のメインイベント。
青野川の河口付近
青野川の河口付近には船溜まりがあり、停泊する漁船を眺めながら進みます。
右手に黄色い菜の花畑
しばらく行くと土手にはサイクリングロードが現れ、桜並木が植えられています。このあたりは染井吉野なのか、まだ咲いていません。
右手に黄色い菜の花畑が見えてきました。菜の花は帰りにじっくり見ることにして、先を急ぎます。
河津桜が現れた
そろそろ、お目当の河津桜が現れました。濃い目のピンクが華やかなこの木は2~3分咲きか。
快晴の青空と青野川の青によく映えています。
河津桜の下を走る
『咲いているのを見られてよかった~』とサリーナが引けば、
走るシュンシュン
『こんなに咲いているならOKですね~』とシュンシュン。
今の時期は木によって開花状況に差がありますね。でもいいお天気で、お花見気分が高まります。
5分咲きの桜
ほら、こんな桜の木もありますよ。5分咲きくらいかな。
桜とサリーナ
このあたりまで来ると、結構咲いていて華やかです。
来てよかったね!と笑顔のサリーナ。
桜とサイダー(背中)
『うん、よかった~』とサイダー。
さて、急いでここまで来たのには訳があります。
伊勢海老みそ汁を受け取るシュンシュン
この青野川の河津桜の期間には『みなみの桜と菜の花まつり』というイベントが開催され、期間中の日曜日には伊勢海老みそ汁サービスも行われています。
今日はその伊勢海老みそ汁サービスの日。無くなり次第終了ですが、どうにか間に合いました。『よかった~』と伊勢海老みそ汁を受け取るシュンシュン。
伊勢海老みそ汁をいただくサイダー
『お、ワシのみそ汁は伊勢海老もりもりだ!』と喜ぶサイダー。確かに具沢山に見えますね。
3人でいただいてみたら、みんなちゃんと伊勢海老が盛りだくさんでしたよ。
ベトナム料理のランチ
伊勢海老みそ汁のあと、このあたりでお昼ご飯を。ところがイベント会場の近場はどこのお食事処も満員で行列ができています。
ウロウロ歩いてやっと見つけたのは、ベトナム料理のお店『OH! PHO』。ベトナム風お好み焼きや揚げ春巻き、ブンボーフエ、鶏肉のレモンソース炒めなど、美味しくいただきました。
青野川と河津桜
お昼のあとは青野川沿いを下りつつ、改めて川と桜の風景を眺めます。
河津桜は、木全体が濃いピンクに染まってきたという感じ。そして、土手に現れた春の野草の緑と合わさっていい雰囲気です。満開の風景を想像しつつ。。
河津桜とシュンシュン、サリーナ
その中で、三分咲きくらいになった桜の木を見つけて、笑顔のシュンシュンとサリーナ。
河津桜
河津桜の花をじっくり愛でましょう。
蕾の間はかなり濃いピンク色。咲いた花びらは薄めのピンクですが、重なると少し濃い目に見えます。
サイダーとシュンシュン
今日の主目的の下賀茂の河津桜は、何とか咲いてくれていました。
『よかったね~』と満足のサイダー、シュンシュン。
菜の花とサリーナ、シュンシュン
そして、先ほど通り過ぎた菜の花畑に戻ってきました。
畑に下りて、黄色一色の菜の花に囲まれてご満悦のサリーナとシュンシュン。
菜の花
菜の花の花の中はみ~んな黄色。
菜の花畑では、この期間『菜の花ドア』や『菜の花迷路』も設けられ、観光客は思い思いに楽しんでいます。
海辺に到着
菜の花をあとに青野川の河口まで下り、小さなトンネルを抜けたら海辺に到着。
しばらく海岸線を走ります。
海岸線を走る
道路沿いにはヤシの木も現れ南国ムードですが、日が傾き始め、風も少しずつ強まってきました。
石廊崎はパス
下賀茂で昼食処探しに意外に時間をとられ、予定よりかなり遅れています。しかも、これから結構アップダウンあり。
というわけで、石廊崎に立ち寄るのはパスして先を急ぎます。あ、上りなので急げない。。
あいあい岬からの風景
そして、あいあい岬に到着。ここには、荒々しい海辺の絶壁や小島の織りなす絶景が広がっていました。少し休憩して売店でツマミを購入。
風はさらに強まってきた。
ユウスゲ公園
あいあい岬の左手の丘には『ユウスゲ公園』があります。7~8月頃は草原にユウスゲが黄色い花を咲かせるといいます。
そして恋人たちが鳴らす鐘もあるそうですが、誰も行こうとは言い出さないので先へと出発。
上りにアップアップ
ここからは内陸に入り、さらにアップダウンの連続。時々桜も咲いていますが、それどころではなくなっているサリーナ。上るサリーナを後ろでフォローするシュンシュン。
一色に到着
上って下って、何とか一色に到着。
ゴールの子浦まではあと残り5kmほどですが、まだこれからもアップダウンがありますよ~
妻良トンネルに到着
日が陰り寒くなってきたので、防寒ウエアを着込んで出発。
再びハヒハヒと上って、やっと妻良トンネルにたどり着きました。トンネルを越えたら、海辺の妻良港まで下り。
妻良港
ほぼ日没の妻良港に着きました。
我らの今宵の宿は子浦、同じ湾内で写真の防波堤の右奥あたりになります。
強風の上り坂
あと少し! しかしまたしても上り坂!
しかも海辺に出て向かい風がビュービューと吹き荒れ、自転車に乗っていられないほど。『飛ばされる~』
子浦に到着
どうにか子浦に到着しました。よかった~ 残照の浜を背景に、無事到着の笑顔の記念撮影。
予定より遅くなりましたが、宿には17時半につくことができました。
お刺身を前に食べるぞ~の2人
お風呂で汗を流したら、お待ちかねの夕食です。まず出てきたのは平皿に美しく盛られたヒラスズキの薄造り。
お刺身は他にキンメなど地魚3種もあり、そこには本わさび! これぞ伊豆。ここまで来た甲斐がありました。
煮魚食べ比べ
こちらはアカハタとメジナカサゴの煮魚食べ比べ。う~ん、どちらも美味しいぞ。さらにマグロの漬け、フライとあら汁もついてお腹いっぱい。ご馳走様でした!
南伊豆2日目は、時間が押してショートカットあり強風にも見舞われましたが、河津桜も楽しめて概ね順調でした。さて明日は天気予報がイマイチ、どうなるでしょうか。
