0911
開催日 | 2009.08.05(水)- 08.25(火) |
参加者 | オットマッター/サリーナ/サイダー |
総合評価 | ★★★ |
難易度 | ▲▲ |
走行距離 | 815km |
アルプスに向かう
ツール・ド・スイス! スイスをアルプスを眺めながら自転車でのんびり周遊します。 スイスの南半分はアルプス。 そのアルプスの真ん中を東西に走る、氷河によって作られた谷を中心に、前半と後半は北部の穏やかな丘陵地帯をのんびり走ります。
のんびりとはいっても、穏やかとはいっても、スイスには丘陵しかありません。 平地はまったくないに等しい! ちょっとアヘアヘしながら、そんな丘をよっこらよっこらと越えてゆきます。 牧草地が広がり牛は草を食み、美しい湖があり、畑にはぶどうやりんごがたわわに実っています。 そこには心休まるすばらしい景色が広がっています。
アルプスの山の麓に達すれば、どこまでも続く崇高な山並み! このすばらしさはちょっと写真ではお伝えできないくらいです。 とにかくどこもため息が出るほど美しいのです。
こんな中を自転車で風を切って走るのは壮快この上なし。 この自転車の旅をサポートしてくれるのは、スイス中に広がったサイクリングロード網と各種の交通機関。 サイクリングロードは快適・安全に整備され、各種交通機関も自転車を持ち込むのになんの不便もありません。 すばらしき自転車天国スイスです。
自転車休養日にはアルプスのハイキングを。 これまた、ため息ものの素晴らしさ! 絶対お勧めのスイスです。
day | 月日 | コース | 走行距離 | 備考 |
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1 | 08.05 (水) | 成田10:55(OS52) → 19:00 Wien 20:20(OS567) → 21:45 Zürich |
急患で到着3h遅れ 泊:Zürich |
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2 | 08.06 (木) | Zürich〜Rapperswil | 69km | Rapperswilと宿往復+12km含む 泊:Rapperswil |
3 | 08.07 (金) | Rapperswil〜Urnäsch | 44km | 泊:Urnäsch |
4 | 08.08 (土) | Urnäsch〜Säntis〜Appenzell →Urnäsch |
29km | 泊:同上 |
5 | 08.09 (日) | Urnäsch〜Filzbach | 61km | 泊:Filzbach |
6 | 08.10 (月) | Filzbach〜Maienfeld〜Chur | 81km | 泊:Chur |
7 | 08.11 (火) | Chur 06:56 → 10:12 Oberwald 〜Fiesch |
列車 34km |
RegioExpress Eggishorn/アレッチ氷河、泊:Fiesch |
8 | 08.12 (水) | Fiesch〜Visp〜Zermatt | 72km | 泊:Zermatt |
9 | 08.13 (木) | Gornergrat 展望台 ハイキング |
列車42' | ご来光ツアー 泊:同上 |
10 | 08.14 (金) | Klein Matterhorn 展望台 ハイキング |
マッターホルン・トレイル 泊:同上 |
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11 | 08.15 (土) | Zermatt〜Sion | 89km | 泊:Sion |
12 | 08.16 (日) | Sion〜Aigle Lsysin(Berneuse)〜Aigle |
59km 25km |
泊:Aigle |
13 | 08.17 (月) | Aigle(Le Sépey)〜Gruyères 〜Le Pâquier |
54km | 泊:Le Pâquier |
14 | 08.18 (火) | Le Pâquier〜Gruyères〜Fribourg | 51km | 泊:Fribourg |
15 | 08.19 (水) | Fribourg〜Bern | 60km | 泊:Bern |
16 | 08.20 (木) | Bern散策 | 15km | 泊:同上 |
17 | 08.21 (金) | Bern → ← Lauterbrunnen Mürren周辺ハイキング |
列車 | ノースフェイス・トレイル 泊:同上 |
18 | 08.22 (土) | Bern〜Burgdorf → Bern → Zürich |
63km 列車 |
エメンタール 泊:Zürich |
19 | 08.23 (日) | Zürich散策 | 泊:同上 |
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20 | 08.24 (月) | Zürich10:50 (OS562) → 12:15 Wien14:00 (OS51) → |
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21 | 08.25 (火) | → 08:10 成田 | ||
1CHF (スイス・フラン) =95円/
Hotelリスト/持ち物リスト/お役立ちメモ |
スライドショウ(06'12" キャプション付 音声:BGMのみ)
チューリッヒからグラット川に沿って、のんびり田園風景を楽しみながらラッパースヴィルまで。
グレイフェン湖の畔にあるグレイフェンゼー村は、のどかな古い小さな街で、小さなお城があります。 ラッパースヴィルはチューリッヒ湖の畔にある中世の街で、小高い丘の上に立派な教会とお城がある素敵なところです。
チュリッヒ湖の畔の中世の街ラッパースヴィルからゴールディンガー川の谷を巡り、見事な丘陵が広がるアッペンツェル州のウルネッシュまで。
ここにはスイスの丘陵地帯のすべてが詰め込まれている、と思えるほど魅力的なところです。
アッペンツェル地方ののどかな村ウルネッシュからシュヴェグアルプに上り、ロープウェイでアッペンツェル・アルプスの最高峰ゼンティスに上ります。 牛や山羊を横目に山道を進み、かわいらしい家々が建ち並ぶアッペンツェルまで。
アッペンツェルはこの地方の州都で、独特の切妻屋根の建物の壁面にはかわいらしい絵が描かれ、通りには凝った看板ぶら下がった素敵な街です。
アッペンツェル地方のウルネッシュから、アップダウンの連続する丘陵を越え、谷間に広がる緑の平原からアルプスに手を掛けるまで。
序盤は丘陵地帯、中盤は平原、最後は上りと、特徴のある三部構成です。
幻想的な雲がたなびくヴァーレン湖を眺めながら長いダウンヒルを楽しんだあと、ライン川を遡り氷河特急の出発駅、中世の街クールまで。
途中のマイエンフェルトは『ハイジ』の里で、ぶどう畑とアルプスの森の中におなじみの風景があります。
氷河特急は中世の街クールから、フルカ・トンネルを出たところのオーバーヴァルトまで。 氷河で削り取られたライン渓谷の巨大な岸壁を楽しみ、オーバーアルプ峠を越えます。
自転車はオーバーヴァルトから、ヴァリス地方独特の木造の民家の合間を縫いながら、ローヌ川に沿ってフィーシュまで。 ここは距離は短いものの、変化に富んだ美しく楽しいコースです。
フィーシュからはロープウェイで一上りし、ヨーロッパ最大にして最長といわれるアレッチ氷河を眺めます。
ローヌ谷から標高差1,000mの上りをこなし、マッターホルンが見えるツェルマットへ。
ツェルマットが近づくにつれ、クライン・マッターホルンやブライトホルンが徐々に大きくなってくるのに、ワクワク。 最後に突然、巨大なマッターホルンがその勇姿を現します。 このクライマックスがすばらしい!
登山列車に乗り、朝日を受けて徐々に輝き出すアルプスの山々を眺めます。 このクライマックスはマッターホルンの先端が赤く染まるとき。
そのマッターホルンを眺めながらのハイキング。 湖に映る逆さマッターホルンを眺め、足元に咲く小さな可憐な高山植物の花々を楽しみ、最後にマッターホルンの映る緑の湖に飛び込みます。
テオドール氷河を眺めながらロープウェイでクライン・マッターホルンに上り、アルプスの最高峰モンブランを始めとする360度の大展望を楽しみます。
ハイキングは、小さな教会があるシュヴァルツ湖からマッターホルンの北面を仰ぎ見、足元の小さな花々を楽しみつつ草原の中の小川に沿って進めば、林の中を通り抜け、伝統的な古い木造の家々が建つ小さな村を経てツェルマットに下ります。
マッターホルンを後にし、ローヌ川に沿ってヴァリス州の州都シオンまで。
ローヌ川沿いの畑にはりんごがたわわに実り、山の高いところまでぶどう畑が広がります。 白ワインのヨハニスベルクがおいしい。 シオンからはそのおいしいワインにふさわしく、仏語圏となります。
お城とワインの街シオンからローヌ川に沿い、ジュネーヴ湖近くのエーグルまで。 道端にはぶどうと林檎と洋梨の畑。 着いたエーグルもお城とワインの街です。 ローヌ川はこの先でジュネーヴ湖へ注ぎ込みます。
レザンは山岳リゾート村で、そこからさらに上にあるベルニューズに上り、ジュネーヴ湖を始めとする360度の展望を楽しんだあと、高度差1,600mに及ぶ豪快なダウンヒルでエーグルに戻ります。
ジュネーブ湖の西にある、ぶどう畑広がるエーグルから山を上り、のどかな田舎道でロンガン湖を廻り、アップダウンの多い丘陵地を行くと、丘の上にぽっとグリュイエールのお城が現れます。
チーズで有名なこのグリュイエールの散策を楽しみ、郊外の丘の上にあるル・パキエールの農家まで。
グリュイエールでチーズ工場を覗き、グリュイエール湖に沿って丘陵地のアップダウンを楽しみつつ、フランス語とドイツ語が入り交じる、古都フリブール(フライブルク)まで。
距離は短いものもアップダウンが多く、累積登坂高度は1,000mほどに。
12世紀からの古都フリブール(フライブルク)から野を越え丘を越え川を越え、スイスの美しい首都ベルンまで。
途中ベルナー・オーバーラントのアルプスの白い山々が草原の彼方に現れます。 ここもアップダウンが多いコースで、ちょっとアップアップ。
ベルナー・オーバーラントの御三家、アイガー、メンヒ、ユングフラウの展望ハイキング。
高い崖の上から落ちるシュタウプバッハの滝を眺め、谷底の緑の草原の中を進めば、岩山の中にあるトゥリュンメルバッハの滝に辿り着きます。 洞窟の中をに豪快、縦横無尽に流れ落ちるこの滝は必見。
アーメントフーベルでケーブルカーから降り立てば、そこにはいきなりベルナー・オーバーラントの御三家、アイガー、メンヒ、ユングフラウが三つきれいに並んで聳えています。 これらの山々が様々に姿を変えるのを楽しみながらミューレンに下ります。
首都ベルンからエメンタール・チーズで有名な、のどかなエメンタール地方を巡ります。
おだやかな緑の起伏の丘陵のなかにのんびり草を食む牛がいるだけで、ここにはほかには何もありません。 エメン川には古い屋根付きの木造の橋が三つ架かっています。 お天気ならベルナー・オーバーラントのアルプスの山々が見えるはず。
ガイドブック | MICHELIN Switzerland 英語版 |
ガイドブックの帝王。情報は密度高く、信ぴょう性も高い。なんと言っても星の数で見どころがわかるのがありがたい。車での旅を前提にしているが、それ以外の足でも問題なく使える。同社の地図とペアで使うとわかりやすい。即時的な情報と鉄道情報にやや難。 |
地図 | MICHELIN 551,552 1/20万 | 車中心の道路地図だが自転車にも便利で、景観の良いところがわかる。上記の旅行ガイドも同様だが、鉄道情報には弱い。 |
参考書 | 新潮社 とんぼの本 スイス・アルプスの旅 |
スイス・アルプスの見どころを美しい写真入りで紹介 |
電子地図 | ViaMichelin | 上記のMICHELINの紙の地図と基本的に同じ表現で、1/20万程度の表現で閲覧可能。 |
WEB | スイス政府観光局 | さすが観光立国スイスだ!と思わせる、すばらしい出来のWEB。情報満載で、さらっと覗くだけでも楽しめる。 |
鉄道 | SBB/CFF/FFS | スイス国鉄などの検索、チケット購入ができる。 |
自転車コースなど | SwitzerlandMobility | ハイキングやサイクリングなどの情報満載。この中の Cycling in Switzerland のコースを参考にさせてもらった。 |
2009年夏、昨年ピレネーの山で味をしめた私たちは、この夏もどこか高所か緯度の高い涼しいところで過ごす計画です。 どこにしようかな〜、と思っているところにニューヨークのオットマッターから久々の電話。
『やあ、やあ、元気? この夏、旅行の計画ある? 8月なら休み取れそうなんだけれど、いっしょにどこか行かない?』
数年来行きたいと思っている某箇所は8月は時期的に良くないし・・ え〜い、面倒だ、ピレネーの次はアルプスだ! と安易にアルプスを目指すことにしました。
しかし一口にアルプスと言っても広いのだ、アルプスは! 面積で言えばピレネーの10倍くらいありそうだ。 とてつもない広さに少々戸惑う。 いったいどこに行ったらいい?
やっぱりアルプスと言ったらツール・ド・フランスのガリビエ峠かモン・ヴァントゥだろ〜よ。 ラルプ・デュエズもあるし、イズランもあるよね。 しかしである、このあたりは山一つ越えればそれでおしまいという具合には行かない。 やれば昨年のピレネーをはるかに凌ぐ難航苦行になりそうだ。
ん〜〜、オーストリアの田舎も良さそう。 それならチロルからイタリアのドロミテ山塊でも越える? いや〜、着いたあとリゾートもしたいよねぇ。 となかなか名案が浮かばない。
南ドイツから見たアルプス、きれいだったよね〜。 そうそう、アルプスは本格的な山越えを目指すより、山を見て走るほうがいいんじゃない? おっ、そうだね〜 その方が楽しそうだよね。 そんならスイスってのもあるのかな?
アルプスと言えばスイス、スイスって言えばアルプスだよね!
こうして心はいつしかスイスに動いて行ったのでした。 スイスのサイクリング情報を探してみると、す、すごい〜 スイス中にサイクリングロードが張り巡らされている。 さすがに観光立国のスイスである。 Cycling in Switzerland には詳細のルート案内がありました。 この中から適当なものをピックアップして少々アレンジを加えて出来上がったのが、今回のコースです。
もう一つ、スイスといえばチーズ。 スイスの3大チーズといえば、アッペンツェラー、グリュイエール、エメンタール。 これらの産地を巡るのも楽しみの一つです。 それからスイスは、輸出こそしていないけれどワインが結構おいしいんだって。 地元のワインで地元のチーズ、こりゃあ行かなくちゃ。
そのスイス、行ってみればなんと自転車天国! どこに行っても快適なサイクリングロードがあり、列車にはそのまま自転車を持ち込める(日本同様の輪行状態なら無料、その他は有料)。 そして美しい緑とすばらしいアルプスの山々。 もちろんとても涼しくて快適でした。 最高!自転車のスイス!!
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